MM2Hビザの2026年最新条件を徹底解説。Silver/Gold/Platinumの3ティア制、SEZ特別枠、PVIP・DEビザとの比較、不動産購入義務、年齢要件を日本人向けに整理。
この記事のポイント
- 2026年のMM2HはSilver/Gold/Platinumの3ティア制。全ティアで不動産購入が義務化
- 新設のSEZ(経済特区)枠はForest City(ジョホール)限定で、最も手頃な選択肢
- MM2Hに加え、PVIP・DE(デジタルエコノミー)ビザなど代替選択肢も比較解説
📌 この記事はマレーシア入国管理局公式サイト、各種ビザガイド(2026年4月確認)の情報に基づいています。
MM2H(Malaysia My Second Home)プログラムとは
MM2Hは、マレーシア政府が外国人の長期滞在を促進するために設けた居住プログラムです。1996年の「シルバーヘアプログラム」を前身とし、2002年に現在の形になりました。
2021年の大幅な条件引き上げ、その後2024年のティア制導入を経て、2026年現在はSilver/Gold/Platinum + SEZの4つのカテゴリに整理されています。
2026年最新のティア別要件
Silver(5年更新)
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| 定期預金 | 150,000 USD(約23,847,375円) |
| 不動産購入 | 最低600,000 MYR(約24,193,560円) |
| 月間収入証明 | 40,000 MYR(約1,612,904円) 以上 |
| 有効期間 | 5年(更新可能) |
| 年齢要件 | 25歳以上 |
| 滞在義務 | 50歳未満:年間90日以上 |
| 就労 | ❌ 不可 |
| 扶養家族 | 配偶者、34歳以下未婚子女、障害のある子(年齢制限なし)、義両親 |
Gold(15年更新)
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| 定期預金 | 500,000 USD(約79,491,250円) |
| 不動産購入 | 最低1,000,000 MYR(約40,322,600円) |
| 月間収入証明 | 40,000 MYR(約1,612,904円) 以上 |
| 有効期間 | 15年(更新可能) |
| 年齢要件 | 25歳以上 |
| 滞在義務 | 50歳未満:年間90日以上 |
| 就労 | ❌ 不可 |
| 扶養家族 | Silverと同様 |
Platinum(20年更新)
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| 定期預金 | 1,000,000 USD(約158,982,500円) |
| 不動産購入 | 最低2,000,000 MYR(約80,645,200円) |
| 月間収入証明 | 40,000 MYR(約1,612,904円) 以上 |
| 有効期間 | 20年(更新可能) |
| 年齢要件 | 25歳以上 |
| 滞在義務 | 50歳未満:年間90日以上 |
| 就労 | ✅ 可能 |
| 事業経営 | ✅ 可能 |
| 外国人ヘルパー | ✅ 雇用可能 |
SEZ(経済特区)枠
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| 対象地域 | Forest City(ジョホール州)のみ(2026年時点) |
| 不動産購入 | 最低500,000 MYR(約20,161,300円) |
| 定期預金 | Silverより低い設定 |
| 年齢要件 | 21歳以上 |
| 特徴 | 最も手頃なMM2H入口 |
不動産購入義務の詳細
購入ルール
2026年の改定で、全ティアで不動産購入が義務化されました。
- ビザ承認後1年以内にSPA(売買契約書)に署名
- 購入後10年間は売却不可
- 対象は**西マレーシア(半島側)**の住居用不動産
- 外国人が購入可能な最低価格は州により異なる(一般的にRM100万以上)
外国人の不動産購入制限
| 州 | 外国人最低購入価格 |
|---|---|
| KL(クアラルンプール) | 1,000,000 MYR(約40,322,600円) |
| セランゴール | 2,000,000 MYR(約80,645,200円) |
| ペナン(島部) | 1,500,000 MYR(約60,483,900円) |
| ジョホール | 1,000,000 MYR(約40,322,600円) |
※州によって異なり、随時変更されるため最新情報を確認してください。
代替ビザとの比較
MM2H vs PVIP vs DEビザ vs タイDTV
| 項目 | MM2H Silver | PVIP | DEビザ | タイDTV |
|---|---|---|---|---|
| 定期預金 | USD 150,000 | RM 1,000,000 | — | — |
| 不動産 | RM 600,000〜 | RM 2,000,000 | — | — |
| 就労 | ❌ | ✅ | ✅(デジタル分野) | ❌(海外クライアントのみ) |
| 処理期間 | 2〜6ヶ月 | 14営業日 | 数週間 | 数週間 |
| 有効期間 | 5年 | 20年 | 1年更新 | 5年 |
| コスト合計 | 約3,000万円〜 | 約5,000万円〜 | 低コスト | 約4.2万円 |
PVIP(プレミアムビザプログラム)
PVIP(マレーシア・プレミアムビザ)は、MM2Hの上位プログラムです。
PVIPの特徴:
- 定期預金RM100万(約1,000,000 MYR(約40,322,600円) )
- 不動産購入RM200万以上
- 就労可能(MM2H Silver/Goldとの最大の違い)
- 処理14営業日(圧倒的に速い)
- 20年間有効
DEビザ(デジタルエコノミービザ)
マレーシアが新たに導入したデジタル人材向けビザです。
- IT・デジタル分野の専門家が対象
- 定期預金・不動産購入の義務なし
- 低コストでの取得が可能
- マレーシア国内での就労が可能
申請手続きの流れ
Step 1:エージェント選定
MM2Hは認定エージェントを通じての申請が必須です。個人での直接申請は認められていません。
Step 2:書類準備
主な必要書類:
- パスポート(有効期限1年以上)
- 銀行残高証明(直近3ヶ月分)
- 収入証明書(給与明細、確定申告書、年金証書など)
- 健康診断書(マレーシア国内の指定病院で取得)
- 無犯罪証明書
- 証明写真
Step 3:申請提出・審査
エージェントがマレーシア入国管理局に申請を提出します。審査期間は2〜6ヶ月です。
Step 4:条件付き承認後の手続き
承認レターを受け取ったら、以下を実行します。
- マレーシアの銀行で定期預金を開設・入金
- 不動産の購入手続き開始(1年以内にSPA締結)
- 医療保険への加入(マレーシアの保険会社)
- 入国管理局でビザステッカーの貼付
日本人が知っておくべき注意点
1. 条件の引き上げトレンド
MM2Hの条件は2021年以降、大幅に引き上げられ続けています。以前は定期預金RM15万(約500万円)で取得可能でしたが、現在は最低でもUSD 15万(約2,400万円)+不動産RM60万(約2,400万円)が必要です。
2. 不動産の流動性リスク
10年間の売却制限があるため、不動産市場の下落リスクを負います。特にジョホール州のForest Cityなど、供給過剰エリアの物件は慎重に検討してください。
3. 医療保険の加入義務
MM2Hビザ保有者はマレーシアの医療保険への加入が義務付けられています。日本の国民健康保険は海外転出すると使えなくなるため、現地保険でカバーする必要があります。
4. 税務上の居住者判定
マレーシアに年間182日以上滞在すると、マレーシアの税務上の居住者になります。マレーシアは属地主義(国内源泉所得のみ課税)ですが、2024年以降、海外からの送金所得にも課税が開始される可能性があります。
5. エージェント詐欺に注意
非認定エージェントによる詐欺が報告されています。必ずマレーシア入国管理局の認定エージェントリストを確認してください。
よくある質問(FAQ)
Q. MM2Hの最低預金額はいくらですか?
Silver:150,000 USD(約23,847,375円) 、Gold:500,000 USD(約79,491,250円) 、Platinum:1,000,000 USD(約158,982,500円) です。
Q. MM2Hで就労はできますか?
Platinumティアのみ可能。Silver・Goldは不可です。
Q. 年齢制限はありますか?
SEZは21歳以上、Silver/Gold/Platinumは25歳以上。50歳未満は年間90日の滞在義務あり。
Q. 不動産購入は必須ですか?
はい、全ティアで必須。Silver:RM600,000〜、Gold:RM1,000,000〜、Platinum:RM2,000,000〜。
Q. MM2HとPVIPの違いは何ですか?
PVIPは高額だが就労可能・処理14営業日。急ぎの富裕層はPVIP推奨。
まとめ:自分でできること vs 専門家に相談すべきこと
自分でできること
- 自身の資産・収入が各ティアの要件を満たすか確認
- マレーシアの不動産市場のリサーチ
- 入国管理局の認定エージェントリストの確認
専門家に相談すべきこと
- 最適なティアの選択(MM2H vs PVIP vs DEビザ)
- 税務上の居住者判定と日本の課税関係
- 不動産購入の法務・デューデリジェンス
- 医療保険の選定
関連記事
- マレーシア MM2H 決定版ガイド 2026 | 申請条件・費用・4カテゴリーを完全解説
- マレーシアのビザ全種類比較ガイド2026 — MM2H・DE Rantau・就労ビザ、あなたに合うのは?
- マレーシア移住完全ガイド2026:MM2H・DE Rantau・費用シミュレーション・エリア選択まで
- マレーシアのビザ承認率2026【MM2H・DE Rantau・就労ビザの最新データ】
- MM2Hビザの現実2026【誰が受かる?月収40万RM・申請数90%減の真実】