マレーシアMM2H・DE Rantauデジタルノマドビザ・就労ビザの承認率と発行実績を最新データで解説。2021年改定後の承認率88%の実態、DE Rantau国籍別Top5、日本人の取得状況まで網羅。
この記事のポイント
- MM2Hは2019年ピーク時7,948件承認→改定後は申請数90%激減、ただし承認率は88%に上昇
- DE Rantauは3,218件申請中1,506件承認(47%)、日本人は国籍別4位にランクイン
- MM2H月収要件が4倍(RM10,000→RM40,000)に引き上げられ、3ティア制(Silver/Gold/Platinum)を導入
- MM2Hアクティブ会員は累計57,608名、中国・日本・韓国からの申請が多い
この記事はMM2H公式、MDEC(DE Rantau管理機関)、マレーシア入国管理局の情報(2026年3月23日確認)に基づいています。
MM2H(Malaysia My Second Home)の承認率データ
MM2Hはマレーシア政府が提供する長期滞在プログラムで、外国人がマレーシアに最長10年間滞在できる制度です。
承認数の推移
| 年度 | 申請数 | 承認数 | 承認率 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2019年(ピーク) | 非公開 | 7,948件 | 旧基準 | 改定前の最高記録 |
| 2020年 | — | — | — | COVID-19で一時停止 |
| 2021年(改定後) | 大幅減少 | 3,598件 | 約88% | 新条件適用開始 |
| 2022年以降 | さらに減少 | — | 約88%維持 | 3ティア制導入 |
なぜ承認率が上がったのに「厳しくなった」と言われるのか
2021年の改定で、MM2Hの月収要件がRM10,000からRM40,000へ4倍に引き上げられました。
| 項目 | 旧条件(〜2021年) | 新条件(2021年〜) |
|---|---|---|
| 月収要件 | 10,000 MYR(約403,242円) | 40,000 MYR(約1,612,968円) |
| 定期預金(50歳以上) | 150,000 MYR(約6,048,630円) | 1,000,000 MYR(約40,324,200円) (Silver) |
| 定期預金(50歳未満) | 300,000 MYR(約12,097,260円) | 1,000,000 MYR(約40,324,200円) (Silver) |
| 滞在義務 | 年間90日以上 | 年間90日以上(変更なし) |
この条件引き上げにより、申請数自体が約90%減少しました。結果として、申請にたどり着いた人はほぼ要件を満たしているため、承認率は88%と高水準になっています。
アクティブ会員の状況
累計57,608名がMM2Hのアクティブ会員として登録されています。国籍別では中国、日本、韓国、バングラデシュ、イギリスからの取得者が多い傾向です。
3ティア制(Silver / Gold / Platinum)
2021年の改定で導入された3段階制度です。
| ティア | 定期預金 | 不動産購入 | 追加特典 |
|---|---|---|---|
| Silver | 1,000,000 MYR(約40,324,200円) | 制限あり | 基本特典のみ |
| Gold | 2,000,000 MYR(約80,648,400円) | 購入可 | 一部優遇 |
| Platinum | 3,000,000 MYR(約120,972,600円) | 購入可 | 最上位特典 |
詳しくはマレーシアMM2H完全ガイドをご参照ください。
DE Rantau(デジタルノマドビザ)の承認実績
DE RantauはMDEC(Malaysia Digital Economy Corporation)が管理するデジタルノマド向けの専門ビザです。
申請・承認データ
- 総申請数: 3,218件
- 承認数: 1,506件
- 承認率: 約47%
- 滞在期間: 承認者の90%が1年間の滞在を選択
国籍別Top5
| 順位 | 国籍 | 備考 |
|---|---|---|
| 1位 | ロシア | 最多の申請・承認数 |
| 2位 | パキスタン | IT人材が中心 |
| 3位 | イギリス | リモートワーカーが多い |
| 4位 | 日本 | IT・クリエイティブ職が中心 |
| 5位 | オーストラリア | 近隣国からの移住 |
DE Rantau却下の主な理由
- 年収要件未達: 年収24,000 USD(約3,816,794円) 以上の証明が不十分
- 職種の非該当: デジタル関連職種(IT、デザイン、マーケティング等)に該当しない
- フリーランスの収入証明不備: 契約書や請求書による収入の裏付けが不足
詳しくはマレーシアDE Rantau完全ガイドをご参照ください。
就労ビザ(Employment Pass)の概要
マレーシアの就労ビザ(Employment Pass)は、外国人がマレーシア企業で働くために必要な許可証です。
カテゴリー別の要件
| カテゴリー | 月給要件 | 期間 |
|---|---|---|
| カテゴリーI | 10,000 MYR(約403,242円) 以上 | 最長5年 |
| カテゴリーII | 5,000 MYR(約201,621円) 〜9,999 MYR(約403,202円) | 最長2年 |
| カテゴリーIII | 3,000 MYR(約120,973円) 〜4,999 MYR(約201,581円) | 最長1年 |
就労ビザの承認率は公式に公表されていませんが、スポンサー企業の信頼性と申請者の資格・経験が審査の鍵となります。
詳しくはマレーシア就労ビザガイドをご参照ください。
日本人が知っておくべき注意点
MM2Hの預金ロック
MM2Hで必要な定期預金は「ロック」されており、取得後1年間は引き出せません。1年経過後もSilverの場合500,000 MYR(約20,162,100円) は維持が必要です。
DE Rantauと生活コスト
マレーシア(特にクアラルンプール、ペナン)は東南アジアの中でも生活コストが比較的手頃で、日本人コミュニティも充実しています。DE Rantau取得後は、クアラルンプールの日本人エリア(モントキアラ、バンサー等)に住む日本人デジタルノマドも増えています。
ビザの種類による使い分け
| 目的 | 推奨ビザ | 承認の難易度 |
|---|---|---|
| 長期滞在・セカンドホーム | MM2H | 高(月収RM40,000必要) |
| デジタルノマド | DE Rantau | 中(年収USD 24,000+デジタル職種) |
| 就労 | Employment Pass | 中(スポンサー企業必須) |
| 退職後 | MM2H(Silver) | 高(定期預金RM100万必要) |
よくある質問(FAQ)
上記のFAQセクション(frontmatter内)に加え、以下の追加情報もご参照ください。
MM2HとDE Rantauはどちらが取得しやすいですか?
資金面では、DE Rantauの方が大幅にハードルが低いです。MM2Hは最低でもRM100万の定期預金と月収RM40,000が必要ですが、DE Rantauは年収USD 24,000以上で申請可能です。ただし、DE Rantauはデジタル関連職種に限定されるため、職種によってはMM2Hが唯一の選択肢となります。
マレーシアのビザ審査期間はどのくらいですか?
MM2Hは通常3〜6ヶ月、DE Rantauは2〜4週間、就労ビザは1〜3ヶ月が目安です。MM2Hは書類審査が多段階にわたるため、最も時間がかかります。
まとめ:自分でできること vs 専門家に相談すべきこと
自分でできること
- DE Rantauの申請準備(MDEC公式サイトから直接申請可能)
- MM2Hの資金要件の確認と定期預金の準備
- 必要書類(収入証明、犯罪歴証明、健康診断書)の取得
専門家に相談すべきこと
- MM2Hの3ティア制における最適なプラン選択
- 旧条件MM2H保有者の新条件への移行手続き
- 不動産購入を伴うGold/Platinumティアの申請