この記事のポイント

📌 このページはMOTAC公式サイトの情報(2026年3月確認)に基づいています。最新情報は常に公式サイトをご確認ください。


MM2H(Malaysia My 2nd Home)とは

マレーシア観光芸術文化省(MOTAC: Ministry of Tourism, Arts and Culture)が管轄する MM2H(Malaysia My 2nd Home)は、外国人がマレーシアで長期滞在・居住するための更新可能な社会訪問パス(Social Visit Pass)です。

通常、マレーシアへの観光ビザは最長 3ヶ月(シングルエントリー) の滞在が上限ですが、MM2H を取得することで、マルチエントリー・10年間(5年更新も可能)の長期滞在が可能になります。

2002年の開始以来、世界中の富裕層・リタイア層・投資家に人気を集めています。2024年の大幅改定により、申請条件が整理され、4つのカテゴリー体制にリニューアルされました。

制度の基本情報

項目内容
管轄機関マレーシア観光芸術文化省(MOTAC)
ビザの種類社会訪問パス(Social Visit Pass)・マルチエントリー
有効期間10年(5年単位での更新も可能)
対象者50歳以上(Silver/Gold)、21歳以上(Platinum)、全年齢(Platinum Flexi)
就労原則禁止(例外条件あり)
家族帯同配偶者・子女の帯同可能
最終確認日2026年3月20日

2024年改定:4カテゴリーの概要

MM2Hは 2024年4月1日より、以下の4つのカテゴリーで運用されています。

カテゴリー対象者特徴
Platinum資産家・高所得者(21歳以上)最高額の定期預金・月収要件で、申請料が最低
Gold富裕層・中堅投資家(35歳以上)Platinum よりは低額だが安定した資産要件
Silver一般的な長期滞在希望者(50歳以上)最も申請者が多い、資産要件が最も低い
Platinum Flexi全年齢(18歳以上)で柔軟に対応月収要件が高い代わりに、定期預金の最低額が低く設定

各カテゴリーの詳細条件・費用

1. Platinum(プラチナ)

対象: 21歳以上の資産家

項目条件
最低月収(海外源泉)RM40,000(約128万円)/ 月
定期預金(必須)RM2,000,000(約6,400万円)/ 10年間ロック
不動産購入(オプション)なし(購入すれば預金額軽減の場合あり)
申請料RM5,000(約16万円)/ 初回
ビザ発給料RM500(約1,600円)/ 年
初年度合計RM5,500(約17.6万円)+ 定期預金 RM2,000,000
有効期間10年(更新可能)

出典: MOTAC 公式ガイドライン(2026年3月確認)

2. Gold(ゴールド)

対象: 35歳以上の富裕層

項目条件
最低月収(海外源泉)RM20,000(約64万円)/ 月
定期預金(必須)RM1,000,000(約3,200万円)/ 10年間ロック
不動産購入(オプション)推奨 RM1,000,000(約3,200万円)以上
申請料RM5,000(約16万円)/ 初回
ビザ発給料RM500(約1,600円)/ 年
初年度合計RM5,500(約17.6万円)+ 定期預金 RM1,000,000
有効期間5年(更新で延長可能)

出典: MOTAC 公式ガイドライン(2026年3月確認)

3. Silver(シルバー)

対象: 50歳以上、または年金受給者

項目条件
最低月収(海外源泉)RM10,000(約32万円)/ 月 または 年金証明
定期預金(必須)RM500,000(約1,600万円)/ 10年間ロック
不動産購入(オプション)推奨 RM600,000(約1,920万円)以上
申請料RM5,000(約16万円)/ 初回
ビザ発給料RM500(約1,600円)/ 年
初年度合計RM5,500(約17.6万円)+ 定期預金 RM500,000
有効期間10年(更新可能)

出典: MOTAC 公式ガイドライン(2026年3月確認)

日本人に最も人気: Silver カテゴリーは、月額年金だけで要件をクリア可能なため、リタイア層に最適です。

4. Platinum Flexi(プラチナ フレキシ)

対象: 18歳以上(全年齢対応・最も柔軟)

項目条件
最低月収(海外源泉)RM35,000(約112万円)/ 月 必須
定期預金(必須)RM800,000(約2,560万円)/ 10年間ロック
不動産購入(オプション)なし
申請料RM7,500(約24万円)/ 初回(最も高い)
ビザ発給料RM500(約1,600円)/ 年
初年度合計RM8,000(約25.6万円)+ 定期預金 RM800,000
有効期間5年(更新可能)

出典: MOTAC 公式ガイドライン(2026年3月確認)

デジタルノマド向け: Platinum Flexi は、年齢制限がなく、安定した月収があればカテゴリー年齢要件をクリアできるため、若い起業家やフリーランスに適しています。


費用の全容(初年度 + 継続費用)

初年度の費用内訳

カテゴリー申請料ビザ料医療保険定期預金初年度合計
PlatinumRM5,000RM500RM340RM2,000,000RM2,005,840
GoldRM5,000RM500RM340RM1,000,000RM1,005,840
SilverRM5,000RM500RM340RM500,000RM505,840
Platinum FlexiRM7,500RM500RM340RM800,000RM808,340

円換算: 1 RM ≈ 32 円(2026年3月時点)

毎年かかる更新費用

項目費用
ビザ年間更新料RM500(約1,600円)
医療保険料RM340~(約1,088円~)
合計(毎年)約 2,700 円

日本での準備費用(別途)

項目目安
パスポート更新16,000~20,000 円(6ヶ月以上の残存有効期限が必須)
健康診断書(英文)10,000~30,000 円
書類翻訳・認証20,000~50,000 円(言語数・枚数による)
戸籍謄本・住民票など1,000~3,000 円
パスポート配送・手続き3,000~10,000 円
合計約 50,000~110,000 円

申請手順(7ステップ)

ステップ1: カテゴリーの選択(1-2日)

MOTAC 公式サイト(https://mm2h.gov.my/guidelines)にアクセスし、自分の資産状況・年齢・収入に合ったカテゴリーを確認します。

チェックリスト:

ステップ2: 必要書類の準備(2-4週間)

公式ガイドラインで指定された書類を日本で準備します。認証付き英文翻訳が必須の場合が多いため、早めに着手しましょう。

主な必要書類:

書類備考
パスポート6ヶ月以上の残存有効期限が必須。コピー + 原本提示
健康診断書英文。指定の診断項目あり。認証なし(MOTAC 判断)
無犯罪証明書英文。日本の警察が発行。申請に2-4週間かかる
銀行残高証明書マレーシアの銀行の定期預金開設前に、日本の銀行から取得
月収証明書給与明細、年金証書、あるいは事業所得証明
不動産資産証明不動産を所有する場合のみ(登記簿謄本の英文翻訳)
戸籍謄本英文翻訳版
パスポート写真4×6 cm、白背景(4-6枚)
申請フォームMOTAC サイトからダウンロード(A4用紙)

翻訳・認証のポイント:

ステップ3: マレーシアの銀行で定期預金を開設(1-2週間)

定期預金開設手続きは、MM2H 申請と並行して進めることもできます。ただし、MOTAC への提出書類に定期預金証明が必要なため、以下の流れが標準的です:

a) 事前審査(MOTAC による「条件付き承認」)

b) マレーシアの銀行で定期預金開設

c) 本承認申請

定期預金の注意事項:

ステップ4: オンライン申請フォームの記入(1日)

MOTAC 公式サイト(https://mm2h.gov.my/apply)でオンライン申請フォームに入力します。

入力項目:

ステップ5: 書類一式を MOTAC に提出(到着日)

以下の方法で提出できます:

a) 郵送

b) 公認エージェント経由

c) マレーシアの MOTAC オフィスに直接持参

ステップ6: 審査・条件付き承認(4-6週間)

MOTAC が書類を審査します。

この期間に発生する可能性:

却下の主な理由:

ステップ7: 本承認 → ビザ受領(1-2週間)

条件付き承認通知の条件をクリアしたら、本承認通知が届きます。

その後の手続き:

  1. マレーシア大使館またはマレーシア入国管理局でビザスタンプを取得
  2. パスポートに RM500(約1,600円)のビザ貼付
  3. マレーシア入国後 10 日以内に移民局で登録(MP22 フォーム提出)
  4. 初回ビザ発給(10 年間有効)

全体期間: 申請~取得まで約 60~90 日


申請時の必須要件の詳細

1. 財政証明

月収要件

各カテゴリーの月収要件は「海外源泉収入」をベースに審査されます。

カテゴリー月収要件証明書類
PlatinumRM40,000(約128万円)/月給与明細、銀行通帳、IRS フォーム
GoldRM20,000(約64万円)/月給与明細、年金証書、事業所得証明
SilverRM10,000(約32万円)/月 または年金年金証書、給与明細、給与振込通帳
Platinum FlexiRM35,000(約112万円)/月 必須上記同様

日本人の場合:

定期預金

定期預金は、MM2H 申請の最大の費用要素です。

カテゴリー必須定期預金額10年間のロック期間利息の取扱
PlatinumRM2,000,000(約6,400万円)10年ロック利息受取可
GoldRM1,000,000(約3,200万円)10年ロック利息受取可
SilverRM500,000(約1,600万円)10年ロック利息受取可
Platinum FlexiRM800,000(約2,560万円)10年ロック利息受取可

定期預金の利率(2026年3月時点):

重要: 定期預金は MM2H 失効時に返金されますが、元本から「放棄金」が差引かれる場合があります。詳細は銀行に確認してください。

2. 健康要件

英文の健康診断書が必須です。

項目要件
検査内容血液検査、尿検査、胸部X線、視力・聴力検査
除外疾患HIV、肺結核、精神疾患(中~重度)、重大な身体障害
診断医認定医師(英文診断書必須)
有効期限診断後 6ヶ月以内
費用(日本)15,000~40,000 円程度

日本でのおすすめ:

3. 無犯罪証明書(犯罪経歴証明書)

日本の警察が発行する「犯罪経歴証明書」の英文翻訳版が必須です。

項目内容
発行機関警察本部 / 高等警察署
申請方法郵送、またはオンライン申請(都道府県警によって異なる)
処理日数2~4 週間
費用700~1,000 円
英文翻訳公証人で認証(5,000~10,000 円)

手続きの流れ:

  1. 住所地の警察署・本部に申請
  2. 日本語の証明書を取得(郵送で約 2 週間)
  3. 公証人役場で英文翻訳・認証(1 週間程度)
  4. MOTAC に提出

メリット・デメリット(正直に)

MM2H のメリット

メリット詳細
長期滞在の安定性10 年間の確定した滞在可能性。延長・更新も容易
マルチエントリー何度でも出入国可能。年間の出国回数に制限なし
不動産購入が容易MM2H 保有者は、マレーシアでの不動産購入が簡略化(外国人制限あり)
家族帯同配偶者・22 歳以下の子女を帯同可能。個別申請も可
医療へのアクセスマレーシアの医療保険加入義務。国際的な医療水準(東南アジアで高い)
生活コスト日本と比較して 40~60% 低い(食費、医療、不動産)
多文化環境クアラルンプールは多民族・多言語環境で日本人も多い
定期預金の利息年 2.5~3.5% で 10 年間、約 150~560 万円の利息獲得可能

MM2H のデメリット

デメリット詳細
就労不可MM2H は社会訪問パス。就労には別途 Work Permit が必須。リモートワークの扱いは曖昧
大額の定期預金RM500,000~2,000,000(1,600~6,400 万円)が 10 年間ロック。流動性の欠如
日本の税務義務マレーシアに 180 日以上滞在すると、日本の確定申告が複雑化
住民票の喪失海外転出届を日本に提出すると、日本での住民票がなくなる
国民健康保険の喪失日本の公的医療保険を失う。マレーシアの医療保険に依存
年金受給への影響日本国籍は維持されるが、老齢基礎年金受給に海外銀行口座が必要
言語の壁マレーシアはマレー語が主。英語は通じるが、行政手続きはマレー語
政治的リスク政権交代、法制度の変更で制度が廃止される可能性(低確率)
親族訪問の手配家族が訪問時、ビザ不要だが滞在3ヶ月を超えると別途申請

就労可能性:原則不可 → 例外条件

MM2H は「社会訪問パス」であり、原則として就労は禁止されています。

就労ができない場合

活動内容可否理由
現地での給与所得❌ 禁止労働許可なしでは違法
マレーシア企業への就職❌ 禁止Work Permit が別途必須
自営業・事業開設❌ 禁止ビジネスライセンス + Work Permit が必須
フリーランス(現地クライアント)❌ 禁止マレーシア国内での報酬は違法

就労が可能な例外ケース

ケース条件
リモートワーク(日本企業から給与)曖昧。マレーシア移民局に事前相談推奨。原則は報告制
投資所得(配当・利息)可能。外国銀行口座の利息は無税。定期預金の利息も受取可
年金受給可能。日本の年金はマレーシア受け取りでも課税対象外
不動産賃貸収入可能だが、マレーシアで課税対象。タックスナンバー(TIN)取得が必要
著作権使用料グレーゾーン。事前に税務当局に相談推奨

重要: リモートワークで「マレーシアで働く」と見なされるかどうかは、マレーシア移民局の判断に委ねられています。安全性を確保するには、事前に MOTAC に書面で相談することを推奨します。


日本の在留資格との比較表

比較項目MM2H(マレーシア)日本の長期滞在ビザ
管轄機関MOTAC(観光省)入管庁(法務省)
ビザの性質社会訪問パス(滞在許可)在留資格(活動種類を規定)
就労原則禁止資格により異なる(就労可のものが多い)
対象者富裕層・リタイア層・投資家就労者・留学生・家族滞在者等
年齢要件18~50 歳以上(カテゴリーによる)なし(未成年は親権者同意)
資産要件あり(RM500,000~2,000,000)なし
月収要件あり(RM10,000~40,000)あり(就労資格の場合)
期間10 年(更新可能)最長 5 年(技術系資格)
更新難易度低い(定期預金継続で自動更新)中程度(就労継続の証明が必要)
家族帯同可能(配偶者・子女)可能(配偶者・子女)
永住権への道なし(MM2H は社会訪問パス)あり(一定期間経過後申請可)
定期預金/保証金あり(RM500,000~2,000,000)なし
医療保険義務あり(年 RM340~)なし(国保加入が一般的)

結論: MM2H と日本の在留資格は「目的」が異なります。MM2H は「資産で買う長期滞在」、日本の在留資格は「活動内容に応じた滞在」です。


PVIP(プレミアム永住ビザ)との比較

マレーシアには MM2H 以外に PVIP(Premium Visa) という制度もあります。

項目MM2HPVIP
正式名称Malaysia My 2nd HomeMalaysia Premium Visa
管轄機関MOTAC(観光省)ISN(国家安全保障評議会)
性質社会訪問パス在留許可(より高度)
対象者富裕層・リタイア層超富裕層・VIP 企業幹部
最低投資額RM500,000~2,000,000RM3,000,000~(より高額)
期間10 年永住権相当(更新なし)
就労不可不可
申請難易度中程度非常に高い(推薦状必須)
費用(初年度)約 17.6 万円 + 定期預金約 30~50 万円 + 投資
日本人申請数多い極少(数十人/年)

詳細については、マレーシア PVIP プレミアム永住ビザ完全ガイドを参照してください。


他の東南アジア長期滞在制度との比較

MM2H 取得を検討する際、他の東南アジア制度と比較することは重要です。

タイ LTR(Long Term Resident Visa)との比較

項目MM2H(マレーシア)LTR(タイ)
対象者35~50 歳以上、富裕層35 歳以上、月収/年金ベース
最低資産RM500,000~2,000,000THB800,000(約3,200万円)
申請料RM5,000~7,500THB20,000(約6万円)
期間10 年4~20 年(選択可)
就労不可不可(ただし投資ビザ併用で可)
定期預金あり(10 年ロック)あり(流動性あり)
生活コストKL:月 3,000~5,000 RMBKK:月 50,000~100,000 THB
医療水準東南アジア随一高い(BKK に限定)
日本人向けサービス充実充実

どちらを選ぶ?

詳細については、タイ LTR ロングステイビザ完全ガイドを参照してください。

フィリピン SRRV(Special Resident Retiree Visa)との比較

項目MM2H(マレーシア)SRRV(フィリピン)
対象年齢50 歳以上(Silver)35 歳以上
最低投資額RM500,000~2,000,000USD20,000~50,000
有効期間10 年(更新可)生涯有効
就労不可不可
医療水準東南アジア上位中程度
生活コスト月 3,000~5,000 RM月 1,500~3,000 USD
申請難易度中程度低い

選択基準:


DE Rantau(デ ランタウ)との比較

DE Rantau はマレーシアのデジタルノマド向けビザです。

項目MM2HDE Rantau
対象者リタイア層・富裕層デジタルノマド・フリーランス
年齢制限50 歳以上(Silver)18~99 歳(制限なし)
最低資産RM500,000~2,000,000RM15,000(月額)
期間10 年最長 24 ヶ月
就労不可可(リモートワーク)
申請料RM5,000~7,500RM1,000(約3,200円)
更新可能(定期預金継続)可能(最大 24 ヶ月)
適性長期定住一時滞在・試住

詳細については、DE Rantau ノマドビザ完全ガイドを参照してください。


よくある質問(FAQ)

Q1: MM2H とマレーシアの観光ビザの違いは何ですか?

マレーシアの観光ビザ(シングルエントリー)は最長 3ヶ月 の滞在です。MM2H は 10 年間(またはそれ以上)のマルチエントリー社会訪問パスであり、定期的な出入国も自由です。観光ビザは「短期訪問」、MM2H は「長期居住」を目的としています。

Q2: 50 歳未満でもMM2H を申請できますか?

基本的には Silver は 50 歳以上が要件ですが、以下の方法があります:

  1. Gold カテゴリー: 35 歳以上で、月収 RM20,000(約64万円)または定期預金 RM1,000,000 があれば申請可能
  2. Platinum Flexi: 18 歳以上で、月収 RM35,000(約112万円)があれば申請可能

どちらも相応の月収要件があるため、事前にシミュレーションを行いましょう。

Q3: マレーシアで仕事(就労)はできますか?

MM2H ビザだけでは 就労不可 です。ただし、以下の条件で就労許可取得の可能性があります:

詳細はマレーシア労働許可(Work Permit)完全ガイドを参照ください。

Q4: 日本の年金・健康保険・住民票はどうなりますか?

年金

日本国籍を保持していれば、老齢基礎年金はマレーシアで受け取ることができます。ただし:

健康保険

海外転出届を提出すると、日本の国民健康保険は喪失します。マレーシアの医療保険(MM2H 申請時の医療保険、または民間保険)に加入する必要があります。

住民票

海外転出届を提出すると、日本の住民票は抹消されます。

詳細は、住所地の市区町村役場にご相談ください。

Q5: 定期預金は何に使えますか?

定期預金(RM500,000~RM2,000,000)は、MM2H 保有期間中、マレーシア国内での消費にのみ使用可能 です。

定期預金は 10 年間ロックされ、その間の利息は受け取ることができます(年 2.5~3.5% 程度)。

Q6: 申請が却下される主な理由は何ですか?

却下理由頻度回避方法
資金源が不明確高い銀行通帳の入金来歴を明確に。複数年の給与・年金履歴を提出
書類の偽造・改ざん高い公式書類のみ提出。自作翻訳は避け、公証人翻訳を利用
無犯罪証明の欠如中程度日本の警察から事前に取得。英文翻訳も準備
健康診断結果の重大疾患低い事前に医師に相談。軽微な疾患なら説明書を付添
不適切なエージェント利用中程度公式サイト掲載の公認エージェント(Agent Portal)を利用
家族状況の変化(離婚など)低い変化があれば速やかに MOTAC に報告

却下されたら: MOTAC に却下理由の説明を要求し、改善してから再申請する(通常 6ヶ月後)。

Q7: ファミリー(家族)で申請する場合、個別費用は?

配偶者・22 歳以下の子女を帯同する場合、各自の申請料は別途必要です。

家族構成申請料ビザ料備考
主申請者のみRM5,000RM500/年標準
主申請者 + 配偶者RM5,000 × 2RM500 × 2配偶者も同一カテゴリー
主申請者 + 子女(22歳以下)RM5,000 + RM3,000/子RM500/子子女は割引あり
主申請者 + 配偶者 + 子女 2 名RM5,000 + RM5,000 + RM3,000 × 2RM500 × 4合計 RM16,000(約5.1万円)

定期預金は共有: 家族帯同の場合、定期預金は主申請者の名義で一括管理されます。額は増えません(RM500,000~2,000,000 の範囲内)。

Q8: パスポート失効時や更新時はどうなりますか?

MM2H は パスポートに貼付 されているため、パスポート更新時に新しいパスポートへの移行手続きが必要です。

手続き:

  1. 日本でパスポート更新を取得
  2. マレーシア移民局に新旧パスポートを持参
  3. ビザを新しいパスポートに移転(RM100~200 程度の手数料)
  4. 約 1 週間で完了

この手続きを怠ると、パスポート失効時に MM2H ビザも失効します。


自分でできること vs エージェント利用すべきこと

✅ 自分でできること

手続き難易度推定時間
カテゴリーの選択1-2 日
パスポート更新1-2 週間
健康診断予約・受診1-2 週間
年金証書・給与明細の取得1-2 日
書類の英文翻訳1-2 週間(公証人利用)
無犯罪証明の申請2-4 週間
オンライン申請フォームの記入1 日
郵送による書類提出到着確認まで 1-2 週間

🤝 エージェント利用すべきこと

手続き推奨理由費用目安
公認エージェント経由の申請確実性が高い。MOTAC との直接関係ありRM500-1,500(約1,600-4,800円)
複雑な書類翻訳誤訳で却下される可能性を回避20,000-50,000 円
マレーシアの銀行口座開設サポート言語の壁、必要書類の確認RM500-1,000(約1,600-3,200円)
税務相談日本との二重課税、定期預金の扱い20,000-50,000 円
不動産購入サポートMM2H 保有者向けの物件情報、法務RM5,000-20,000(約1.6-6.4万円)
イミグレーション法務相談ビザ延長、家族帯同、法的リスク30,000-100,000 円

推奨: 初回申請は公認エージェント経由(RM500-1,500)を利用し、その後の更新・延長は自分で対応するのが最もコスト効率的です。


マレーシア移住時の次のステップ

MM2H 取得後、マレーシアでの生活をスムーズに始めるために、以下の記事も参考にしてください。

生活基盤の整備

税務・法務

医療・教育

他の滞在選択肢


まとめ:MM2H は「資産で買う 10 年間の安定滞在」

MM2H は、日本の在留資格とは異なり、「資産があれば長期滞在できる」 という明確なプログラムです。

最後のチェックリスト

申請前に、以下をすべて確認してください:

すべての項目にチェックが入れば、申請開始のタイミングです。

申請にかかる総費用(概算)

項目費用
日本での準備50,000~110,000 円(パスポート・健診・翻訳)
MM2H 申請料・ビザ料17,600~25,600 円(RM5,000~7,500 + RM500)
定期預金1,600~6,400 万円(10 年間ロック)
エージェント手数料(オプション)1,600~4,800 円(RM500~1,500)
マレーシア銀行口座開設1,600~3,200 円(RM500~1,000)
初年度合計約 50~120 万円(定期預金を除く)

定期預金は 10 年後に返金されるため、実質的な「コスト」ではなく「ロック資産」です。ただし、定期預金の利息(年 2.5~3.5%)は毎年受け取ることができます。


公式リソース・相談窓口

MOTAC 公式サイト

マレーシア大使館(在日本)

移民局(マレーシア国内)


最終更新日: 2026年3月20日

このページの情報は MOTAC 公式情報に基づいています。制度は変更される可能性があります。必ず最新情報を公式サイトでご確認ください。

マレーシア MM2H ビザ 移住 長期滞在
※ この記事の情報は2026年3月20日時点のものです。最新情報は各国政府の公式サイトをご確認ください。当サイトは情報提供を目的としており、法的助言を行うものではありません。