この記事のポイント

📌 この記事はインドネシア入国管理局(Ditjen Imigrasi)の公式情報(2026年3月確認)に基づいています。

バリ島がデジタルノマドに選ばれる理由

バリ島は世界のデジタルノマドランキングで常に上位にランクインする人気の拠点です。チャングー(Canggu)、セミニャック、ウブドには世界レベルのコワーキングスペースが集積し、年間を通じた温暖な気候、手頃な生活費、そして独自のバリ文化が魅力です。

2023年にインドネシア政府がデジタルノマドビザ(B211B)を正式導入したことで、法的にクリアな形でリモートワーク滞在が可能になりました。

ビザの選択肢

デジタルノマドビザ(B211B)

項目 条件
正式名称 リモートワーカービザ / デジタルノマドビザ(B211B)
有効期間 60日間、最大180日まで延長可能
対象者 海外企業に雇用されている、またはフリーランスで海外クライアントと働く外国人
収入要件 海外企業からの定期収入証明が必要
就労制限 海外企業・クライアントのみ可。インドネシア国内企業への就労は不可
課税 年183日未満の滞在ならインドネシアで課税されない。日本・インドネシア租税条約が適用される場合あり
申請方法 Molinaオンラインポータル(https://molina.imigrasi.go.id/)

第2の故郷ビザ(E33G)

項目 条件
正式名称 第2の故郷ビザ(Visa Rumah Kedua / E33G)
有効期間 5年間(更新で最長10年)
年齢制限 なし
財務要件 IDR20億(約2,000万円 / USD130,000)をインドネシア銀行に預金、または同等価値の不動産購入
就労制限 インドネシア企業への就労不可。海外リモートワークは可
家族帯同 可能

どちらを選ぶべきか

比較項目 デジタルノマドビザ(B211B) 第2の故郷ビザ(E33G)
滞在期間 最大180日/年 最長10年
初期費用 IDR150万(約1.5万円) IDR300万 + IDR20億の預金
向いている人 数ヶ月単位で各国を転々とするノマド バリを長期拠点にしたい人・資産がある人
家族帯同 基本的に個人のみ 可能
柔軟性 高い(短期滞在) 高い(長期安定)

申請手順

デジタルノマドビザ(B211B)

  1. Molinaポータルでオンライン申請(https://molina.imigrasi.go.id/)
  2. 必要書類をアップロード:パスポート(残存6ヶ月以上)、海外企業との雇用契約書またはフリーランス契約書、収入証明、医療保険証明書、証明写真
  3. 申請料支払い:IDR150万(約1.5万円)
  4. 承認後にe-Visaを受領:処理期間は約2週間
  5. インドネシア入国:到着後に入国管理局でKITAS手続き

第2の故郷ビザ(E33G)

  1. インドネシアの銀行口座を開設し、IDR20億を預金
  2. Molinaポータルで申請
  3. 必要書類を提出:パスポート(残存18ヶ月以上)、銀行残高証明、医療保険証明
  4. 処理・承認:約2週間
  5. ビザ受領・入国

費用の内訳

費目 B211B E33G
申請料 IDR150万(約1.5万円) IDR300万(約3万円)
預金要件 なし IDR20億(約2,000万円)
延長料 別途(30日毎) IDR200万/年(約2万円)
コワーキング USD100〜300/月 同左
ヴィラ家賃 USD500〜2,500/月 同左

バリ島のデジタルノマド生活

人気エリア

チャングー(Canggu):デジタルノマドの世界的聖地。サーフィン文化とコワーキングスペースが融合。Dojo Bali、Outpost等の有名コワーキングあり。カフェワークも盛ん。

セミニャック(Seminyak):おしゃれなレストラン・バー・ブティックが集まるエリア。チャングーより若干高価だが生活の質が高い。

ウブド(Ubud):田園風景と芸術の町。静かな環境で集中したい人向け。Hubud等のコワーキングが有名。

サヌール(Sanur):落ち着いたビーチタウン。家族連れや長期滞在者に人気。

ヌサドゥア(Nusa Dua):リゾートエリア。高級志向の人向け。

月額生活費の目安

項目 節約型 快適型 贅沢型
ヴィラ家賃 USD500〜1,000 USD1,000〜2,500 USD3,000〜10,000
コワーキング USD100〜150 USD150〜300 自宅オフィス
食費 USD300〜500 USD500〜800 USD800〜1,500
交通費(バイクレンタル等) USD50〜100 USD100〜200 USD200〜500
通信費(SIM + Wi-Fi) USD20〜30 USD30〜50 USD50〜100
合計 USD970〜1,780 USD1,780〜3,850 USD4,050〜12,100

※ 1USD ≈ 158円(2026年3月時点)

日本人が注意すべきポイント

税務上の注意

デジタルノマドビザ(B211B)で年間183日未満の滞在であれば、インドネシアでの課税は原則ありません。ただし、日本の税務上の居住者でなくなった場合(海外転出届を提出した場合)、日本での確定申告義務の変化に注意してください。日本・インドネシア間には租税条約があり、二重課税の防止措置があります。

90日報告義務

インドネシアに滞在する外国人は、90日ごとに最寄りの入国管理局事務所に報告する義務があります。怠ると罰金やビザの問題が生じる可能性があります。

ビザランの注意

観光ビザ(VOA)での長期滞在を繰り返す「ビザラン」は、入国管理局から厳しく監視されています。デジタルノマドビザ(B211B)を取得して合法的に滞在することを強く推奨します。

他の選択肢との比較

項目 インドネシア B211B マレーシア DE Rantau タイ LTR ベトナム eビザ
最大滞在期間 180日 24ヶ月 10年 90日
収入要件 明確な基準なし 月額USD3,500以上 月額USD80,000/年 なし
申請料 約1.5万円 約4.8万円 約1.5万円 約2,400円
コワーキング充実度 ★★★★★ ★★★☆☆ ★★★★☆ ★★★☆☆
生活費水準 ★★★★☆(安い) ★★★☆☆ ★★★☆☆ ★★★★☆(安い)

よくある質問(FAQ)

Q1: デジタルノマドビザでインドネシアの企業と仕事できますか?

いいえ。デジタルノマドビザ(B211B)は海外企業・海外クライアントへのリモートワーク専用です。インドネシア国内の企業と雇用関係を持つことはできません。インドネシアで就労する場合は、別途KITAS(就労許可)が必要です。

Q2: バリ島のインターネット環境は仕事に十分ですか?

チャングーやセミニャックのコワーキングスペースでは、50〜100Mbpsの安定した回線が利用可能です。自宅のWi-Fiは月額IDR36万(約3,400円)程度で契約できます。ただし、ウブドの山間部など地域によっては回線が不安定な場合もあるため、コワーキングの利用を推奨します。

Q3: 第2の故郷ビザの預金IDR20億は拘束されますか?

預金はインドネシアの銀行口座に保持する必要がありますが、一定期間後に不動産購入等のPRA承認済み投資に充当できる場合があります。ただし、ビザ有効期間中は最低残高の維持が求められます。

Q4: 日本の健康保険はバリ島で使えますか?

日本の国民健康保険は原則として海外では使えません。海外療養費制度による事後精算は可能ですが、手続きが煩雑です。バリ島滞在中は国際医療保険に加入することを強く推奨します。

Q5: 観光ビザ(VOA)でリモートワークするのは違法ですか?

観光ビザ(VOA)は「観光」目的のみに限定されています。厳密にはリモートワークは許可されていません。2023年にデジタルノマドビザ(B211B)が導入されたことで、合法的にリモートワークする手段が整いました。

まとめ

✅ 自分でできること

🤝 専門家に相談すべきこと

📚 関連記事

インドネシア バリ島 デジタルノマド 第2の故郷ビザ E33G B211B
※ この記事の情報は2026年3月12日時点のものです。最新情報は各国政府の公式サイトをご確認ください。当サイトは情報提供を目的としており、法的助言を行うものではありません。