ベトナムでの就労ビザとワークパーミットの取得手順を完全解説。必要書類、申請手順、取得期間、費用、免除条件、更新方法まで日本人向けに詳しく解説します。
この記事のポイント
- ベトナムのワークパーミットは最長2年、取得まで約2〜3ヶ月
- 犯罪経歴証明書は日本の警察庁で取得(1〜2ヶ月かかる)
- 2026年時点でワークパーミット免除の範囲が拡大傾向
- 書類の公証・認証手続きが最も時間と手間がかかる
本記事は2026年3月時点のベトナムの労働法規に基づいています。
ベトナム就労の基本的な流れ
- 雇用主がワークパーミットを申請(労働者本人は申請できない)
- ワークパーミット取得後、就労ビザ(DN/LD)を申請
- 入国後、テンポラリーレジデンスカード(TRC)を申請
ワークパーミットの必要書類
日本で準備する書類
| 書類 | 取得先 | 所要期間 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 犯罪経歴証明書 | 警察庁 | 1〜2ヶ月 | アポスティーユ認証必要 |
| 学歴証明書 | 出身大学 | 1〜2週間 | 公証・翻訳必要 |
| 職歴証明書 | 前職の会社 | 1〜2週間 | 3年以上の関連職歴 |
| 健康診断書 | 指定医療機関 | 1週間 | ベトナム国内で取得も可 |
| パスポートコピー | — | — | 有効期限6ヶ月以上 |
| 証明写真 | — | — | 4x6cm、白背景 |
ベトナム側で準備する書類
- 雇用契約書(ドラフト)
- 会社の事業登録証(ERC)
- 外国人労働者の需要報告書の承認
申請手順
ステップ1: 外国人労働者需要の報告(雇用主)
雇用開始の30日前までに、雇用主が省レベルの労働局に外国人労働者の雇用需要を報告・承認を受けます。
ステップ2: 書類の準備と公証
日本で取得した書類は以下の認証プロセスが必要:
- 公証役場での公証
- 外務省でのアポスティーユ認証
- ベトナム語への翻訳(認定翻訳者による)
- ベトナム在日大使館での領事認証(アポスティーユがない場合)
ステップ3: ワークパーミット申請
雇用主が省レベルの労働局にワークパーミット申請書類一式を提出します。審査期間は約15営業日です。
費用: 600,000 VND(約3,661円) (政府手数料)
ステップ4: 就労ビザの取得
ワークパーミット取得後、在日ベトナム大使館で就労ビザ(LDビザ)を申請するか、ベトナム入国後にビザステータスの変更を行います。
ステップ5: テンポラリーレジデンスカード(TRC)の取得
入国後、TRC(最長2年)を申請します。TRCがあればビザの代わりにベトナムでの長期滞在が可能になります。
ワークパーミット免除の条件
以下のケースではワークパーミットが免除されますが、事前届出は必要です:
- 3ヶ月未満の短期技術指導
- ベトナム法人の取締役・社長(一定条件下)
- WTO加盟国のサービス提供者(一定条件下)
- 社内転勤(ICT)の管理者・専門家(一定期間)
- NGO・国際機関の職員
費用のまとめ
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| ワークパーミット政府手数料 | 600,000 VND(約3,661円) |
| 犯罪経歴証明書 | 無料(日本の警察庁) |
| アポスティーユ認証 | 無料(外務省) |
| 翻訳・公証費用 | 5,000,000 VND(約30,510円) 〜10,000,000 VND(約61,020円) |
| 代行業者手数料 | 500 USD(約79,517円) 〜1,500 USD(約238,550円) |
| 就労ビザ | 25 USD(約3,976円) 〜50 USD(約7,952円) |
日本人が知っておくべき注意点
職歴要件
ワークパーミットの申請には、申請する職種に関連する3年以上の実務経験が必要です。大学院卒の場合は1年に短縮される場合があります。
学歴と職種の一致
学歴と申請する職種が一致していることが求められます。例えば、ITエンジニアとして申請する場合、情報系の学位が必要です。
リモートワークの注意
ベトナム国内でリモートワークを行う場合も、原則としてワークパーミットが必要です。観光ビザでの就労は違法です。
ASEAN各国でのリモートワーク法的ガイドもあわせてお読みください。
他の国との比較
ベトナムのワークパーミット制度は、タイやマレーシアと比べて書類要件が多く、取得に時間がかかる傾向があります。一方、費用は比較的安いです。アパートの探し方はベトナムのアパート賃貸ガイドをご覧ください。
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まとめ
ベトナムのワークパーミット取得は書類準備に時間がかかるため、就労開始の3〜4ヶ月前から準備を始めましょう。特に犯罪経歴証明書の取得と公証手続きは早めに着手することが重要です。