この記事のポイント
- JTEPAにより日本からの多くの工業製品が**関税0%**で輸入可能
- タイの通関は**NSW(National Single Window)**で電子化
- 輸入品にはVAT(7%)と関税が課される
📌 この記事はタイ税関局およびJTEPA協定文書(2026年3月確認)に基づいています。
JTEPA活用のポイント
| 主要品目 | MFN税率 | JTEPA税率 |
|---|---|---|
| 自動車部品 | 10〜30% | 0〜5% |
| 電子部品 | 0〜10% | 0% |
| 鉄鋼製品 | 5〜20% | 0〜5% |
| 機械設備 | 0〜10% | 0% |
| 化粧品 | 10〜30% | 0〜5% |
原産地証明書(Form JTEPA)は日本の商工会議所で取得できます。
輸入手続きの流れ
- 輸入者登録:税関にImporter登録
- 輸入申告:NSW(National Single Window)で電子申告
- チャネル分類:グリーン(自動通関)、レッド(検査)
- 関税・VAT支払い
- 貨物引き取り
輸入時の税金
| 税金 | 税率 |
|---|---|
| 関税 | 0〜80%(品目による) |
| VAT | 7% |
| 物品税 | 特定品目(自動車、酒類、たばこ) |
| 内国税(付加課税) | 一部品目に追加課税 |
BOI企業の貿易優遇
| 優遇 | 内容 |
|---|---|
| 輸入関税免除 | 機械設備の関税0% |
| 原材料の関税減免 | 輸出用原材料の関税免除 |
| 輸出手続き簡素化 | BOI証書による優先通関 |
日本人が知っておくべき注意点
- FDA登録:食品・医薬品・化粧品はThai FDA(食品医薬品庁)への登録が必要
- TISI認証:電気製品、安全用品等はTISI(タイ工業規格協会)の認証が必須
- HS コードの確認:日タイ間でHSコードの解釈が異なる場合があります
- Anti-Dumping措置:鉄鋼製品等に反ダンピング関税が課される場合があります
よくある質問(FAQ)
Q: 通関にかかる日数は? A: グリーンチャネルは1日、レッドチャネルは3〜5日が目安です。
Q: AEO制度はありますか? A: はい。タイの認定事業者(AEO)制度に登録すると、グリーンチャネル優先の優遇を受けられます。
Q: 中古車の輸入はできますか? A: タイでは中古車の輸入は原則禁止されています。
Q: 個人使用品の免税枠は? A: THB20,000以下の個人使用品は関税免除です。
Q: BOI企業でなくても関税優遇は受けられますか? A: JTEPA、RCEP、AFTAの原産地証明書を取得すれば、一般企業でも特恵税率が適用されます。
まとめ
タイへの輸出はJTEPAを活用することで多くの品目の関税を0%にできます。FDA登録やTISI認証などの品目ごとの要件を事前に確認し、NSWシステムを活用した効率的な通関を実現してください。
※ この記事の情報は2026年3月22日時点のものです。最新情報は各国政府の公式サイトをご確認ください。当サイトは情報提供を目的としており、法的助言を行うものではありません。