この記事のポイント

本記事はDHSUD(住宅都市開発省)およびBIRの公式情報(2026年3月確認)に基づいています。

外国人の不動産所有に関する法的枠組み

コンドミニアム法(RA 4726)

フィリピン憲法は外国人による土地所有を禁止していますが、コンドミニアム法(Republic Act No. 4726)により、外国人はコンドミニアムの区分所有権を取得できます。ただし、1プロジェクトにおける外国人の所有割合は全ユニットの40%以下に制限されています。

所有可能な不動産

種類外国人の所有備考
コンドミニアム可(40%制限)最も一般的
土地不可憲法上の制限
タウンハウス条件付きコンド扱いの物件のみ
商業ビル条件付きコンド法適用物件

エリア別の相場(2026年)

マニラ首都圏(Metro Manila)

エリア1㎡あたりの価格1BR(30㎡)の目安
マカティCBD250,000 PHP(約753,550円350,000 PHP(約1,054,970円7,500,000 PHP(約22,606,500円
BGC(ボニファシオ)200,000 PHP(約602,840円300,000 PHP(約904,260円6,000,000 PHP(約18,085,200円
オルティガス120,000 PHP(約361,704円200,000 PHP(約602,840円3,600,000 PHP(約10,851,120円
マニラ・ベイ150,000 PHP(約452,130円250,000 PHP(約753,550円4,500,000 PHP(約13,563,900円

セブ

エリア1㎡あたりの価格1BR(30㎡)の目安
セブ・ビジネスパーク100,000 PHP(約301,420円180,000 PHP(約542,556円3,000,000 PHP(約9,042,600円
マクタン島リゾート120,000 PHP(約361,704円200,000 PHP(約602,840円3,600,000 PHP(約10,851,120円

コンドミニアム購入の手順

Step 1: 物件の選定

デベロッパーの実績を確認します。主要デベロッパーにはAyala Land、SM Development Corporation(SMDC)、Megaworld、Robinsons Land等があります。DHSUD(旧HLURB)への登録番号を必ず確認してください。

Step 2: 予約金の支払い

物件を予約する際に、20,000 PHP(約60,284円50,000 PHP(約150,710円 の予約金(Reservation Fee)を支払います。

Step 3: 売買契約書の締結

Contract to Sell(CTS)に署名し、頭金(通常物件価格の10%〜30%)の支払いスケジュールを確定します。

Step 4: 頭金の分割払い

プレセリング物件の場合、頭金を12〜36ヶ月で分割払いするのが一般的です。

Step 5: 残金の支払い・引き渡し

完成時に残金を一括払いまたは銀行ローンで支払い、鍵の引き渡しを受けます。

Step 6: 所有権移転登記

Deed of Absolute Sale(絶対売買証書)の作成、税金の支払い後、Registry of Deedsで所有権移転登記を行います。

購入時にかかる税金・費用

費目税率/金額負担者
Documentary Stamp Tax物件価格の1.5%買主
Transfer Tax物件価格の0.5%〜0.75%買主
Registration Fee30,000 PHP(約90,426円買主
公証人費用物件価格の1%〜2%買主
Capital Gains Tax売却価格の6%売主
仲介手数料物件価格の3%〜5%売主

保有時の税金・費用

費目金額/率頻度
不動産税(RPT)評価額の1%〜2%年次
管理費(Association Dues)80 PHP(約241円200 PHP(約603円 /㎡/月月次
火災保険5,000 PHP(約15,071円年次

日本人が知っておくべき注意点

プレセリングのリスク

完成前に購入するプレセリングでは、デベロッパーの財務状況や工期遅延のリスクを考慮する必要があります。過去にはプロジェクトの中止事例もあります。DHSUD発行のLicense to Sellの確認が重要です。

銀行ローン

外国人向けの住宅ローンは限定的です。一部の銀行(BDO、BPI等)が外国人向けプログラムを提供していますが、頭金30%〜50%、金利7%〜10%程度で、日本と比較すると高金利です。

賃貸投資の利回り

マカティ・BGCのコンドミニアムの平均賃貸利回りは年5%〜7%です。ただし、管理費・空室リスク・不動産税を差し引いた実質利回りは3%〜5%程度です。

よくある質問(FAQ)

Q1: 外国人はフィリピンの土地を購入できますか?

いいえ、フィリピン憲法により外国人の土地所有は禁止されています。ただし、フィリピン法人(60%以上フィリピン資本)を通じた間接所有や、長期リース(最大50年+更新25年)は可能です。

Q2: コンドミニアムの名義は個人名と法人名のどちらが良いですか?

投資目的であれば法人名義が税務上有利な場合があります。個人名義の場合はキャピタルゲイン税6%が適用され、法人名義の場合は通常の法人税率25%が適用されます。

Q3: 日本からの送金はどのように行いますか?

物件購入資金は海外からの送金であることを証明する必要があります。銀行送金のReceipt(Inward Remittance Certificate)を保管してください。将来の売却代金の海外送金時に必要となります。

Q4: SRRV(退職者ビザ)の預金をコンドミニアム購入に充てられますか?

SRRV Classicの場合、預金開始から30日後にPRA承認のコンドミニアム購入に充当できます。ただし、最低残高の維持が必要です。

Q5: コンドミニアムの管理費はいくらですか?

一般的に1㎡あたり月80 PHP(約241円200 PHP(約603円 です。30㎡の1BRの場合、月額2,400 PHP(約7,234円6,000 PHP(約18,085円 が目安です。これに加えて水道・電気代が別途かかります。

まとめ:自分でできること vs 専門家に相談すべきこと

自分でできること:

専門家に相談すべきこと:

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※ この記事の情報は2026年3月22日時点のものです。最新情報は各国政府の公式サイトをご確認ください。当サイトは情報提供を目的としており、法的助言を行うものではありません。