マレーシアでSdn Bhd(非公開有限会社)を設立したい人必見!
マレーシアでの事業展開を検討している日本人起業家の皆さん、こんにちは。ASEAN-JP.infoの編集部です。今回は、マレーシアで最も一般的な法人形態であるSdn Bhd(Sendirian Berhad=非公開有限会社)の設立ガイドをお届けします。
マレーシアに移住し、自身でSdn Bhdを設立した編集部スタッフが、外国人目線で分かりやすく解説していきます。ぜひ、マレーシア進出の参考にしてください。
1. Sdn Bhdとは
Sdn Bhdはマレーシアの非公開有限会社で、最も一般的な法人形態の1つです。大企業から個人事業まで、幅広い事業者が選択しています。
Sdn Bhdの特徴は以下の通りです。
- 株式を公開していない非公開の有限会社
- 最小1名から最大50名までの株主が出資可能
- 取締役は最低1名以上が必要で、うち1名はマレーシア居住者
- 最低資本金はRM1~と低めに設定されている
つまり、外国人でも個人または法人として100%出資が可能で、比較的簡単に会社を設立できるのが大きな魅力です。
2. 外国人出資できる/できない業種
Sdn Bhdの場合、外国人は原則100%出資可能ですが、一部業種には制限があります。
主な外国人出資規制業種は以下の通りです。
- 小売・卸売(最大70%出資)
- メディア(最大49%出資)
- 教育(最大49%出資)
- 法律・会計・コンサルティング(最大30%出資)
これ以外の業種であれば、外国人は100%出資可能です。ただし、一部の業種では特別な許可が必要になる場合もあるので注意が必要です。
3. Sdn Bhd設立に必要な要件
Sdn Bhdを設立する際の主な要件は以下の通りです。
最低資本金
- 通常RM1万~RM50万程度
- 業種や事業内容によって異なる
取締役要件
- 最低1名以上の取締役が必要
- 取締役の過半数はマレーシア居住者
株主要件
- 最低1名以上の株主が必要
- 株主は個人または法人
- 最大株主数は50名まで
つまり、外国人1名でも100%出資可能ですが、取締役にはマレーシア居住者が1名以上必要になるのが特徴です。
4. Sdn Bhd設立の手続き
Sdn Bhdを設立する際の主な流れは以下の通りです。
- 会社名の確認と予約(1~2営業日)
- 会社登記(SSMへの登記、1~2週間)
- 納税番号の取得(1週間程度)
- 銀行口座の開設
全体で1~2週間ほどで設立手続きは完了します。
5. 設立費用
Sdn Bhd設立に必要な主な費用は以下の通りです。
- 会社登記料:RM1,000~
- 共通印紙税:RM10
- 年次申告・監査費用:RM2,000~
その他、弁護士や会計士への依頼費用がかかる場合があります。
6. 法人税
Sdn Bhdの法人税率は以下の通りです。
- 課税所得RM600,000以下:17%
- 課税所得RM600,000超過:24%
所得に応じて段階的な税率が適用されます。
7. 設立後の義務
Sdn Bhd設立後は、以下の義務が発生します。
- 年次株主総会の開催
- 年次財務報告書の提出
- 税務申告の実施
- 監査の実施(一定規模以上)
これらの義務を怠ると罰則の対象となるため、設立後も定期的な確認が必要です。
8. エージェントの利用
Sdn Bhd設立では、多くの外国人がエージェントを活用しています。
エージェントを利用するメリットは以下の通りです。
- 現地の法制度に精通しているため、スムーズな設立が可能
- 事前の法人登記名予約などの手続きを代行してくれる
- 設立後の年次申告や監査など、事務手続きを代行してくれる
一方で、エージェントに過度に依存すると費用がかさむデメリットもあるので注意が必要です。
こんな人におすすめ
- マレーシアでの事業拡大を検討している日本人起業家
- 個人または法人として100%出資したい外国人
- 設立手続きを簡単・迅速に行いたい人
- 会社設立後の年次申告などの事務作業を代行したい人
まとめ
マレーシアでSdn Bhdを設立するメリットは、外国人でも100%出資が可能で、設立手続きも比較的簡単・迅速に行えることです。ただし、一部業種の出資規制や、取締役要件、設立後の義務などにも注意が必要です。
エージェントを上手に活用すれば、スムーズな会社設立と運営が可能です。マレーシア進出をお考えの日本人起業家の皆さん、ぜひ参考にしてください。