この記事のポイント
- MM2Hは2024年の制度改正で**3カテゴリ(シルバー・ゴールド・プラチナ)**に再編された
- シルバーカテゴリの最低定期預金はRM150,000(約500万円)、月収要件はRM40,000以上
- 審査期間は約90〜120営業日、エージェント経由の申請が義務化
- 10年間の長期滞在パスが発行され、更新も可能
📌 本記事は2026年3月時点のMM2H公式サイトおよびマレーシア移民局の情報に基づいています。
MM2Hビザとは
MM2H(Malaysia My 2nd Home)は、マレーシア政府が提供する長期滞在プログラムです。就労目的ではなく、マレーシアを「第二の故郷」として長期滞在したい外国人を対象とした特別ビザです。
2024年の制度改正により、従来の一律条件から3カテゴリ制に移行し、申請者の資産・収入レベルに応じた要件が設定されました。
3カテゴリの比較
| 項目 | シルバー | ゴールド | プラチナ |
|---|---|---|---|
| 定期預金 | RM150,000 | RM500,000 | RM1,000,000 |
| 月収要件 | RM40,000 | RM40,000 | RM40,000 |
| 流動資産 | RM150万 | RM250万 | RM350万 |
| 不動産購入 | RM60万以上 | RM100万以上 | 制限なし |
| ビザ期間 | 5年(更新可) | 10年(更新可) | 10年(更新可) |
| 扶養家族 | 配偶者+21歳未満の子 | 同左+両親 | 同左+家事使用人 |
申請に必要な書類
- パスポート(残存期間12ヶ月以上)
- 銀行残高証明書(過去3ヶ月分)
- 収入証明書(年金証書、配当明細、雇用証明等)
- 無犯罪証明書(日本の警察庁発行、アポスティーユ付き)
- 健康診断書(マレーシアの指定病院で取得)
- パスポートサイズ写真(白背景、6枚)
- カバーレター(MM2Hエージェントが作成)
- 医療保険証書(マレーシアで有効なもの)
申請手順
Step 1: エージェント選定(1〜2週間)
MM2Hの申請は認定エージェント経由が義務です。MM2H公式サイトに認定エージェントリストが掲載されています。エージェント手数料はRM5,000〜RM15,000が相場です。
Step 2: 書類準備(2〜4週間)
日本の無犯罪証明書は取得に2〜3週間かかります。外務省でのアポスティーユ取得も必要です。
Step 3: オンライン申請提出(1日)
エージェントがMM2Hポータルサイトから申請書と必要書類をアップロードします。
Step 4: 審査期間(90〜120営業日)
移民局と内務省による審査が行われます。追加書類の要求がある場合があります。
Step 5: 条件付き承認レター受領
承認後、6ヶ月以内にマレーシアの銀行で定期預金を開設し、医療保険に加入する必要があります。
Step 6: ビザスタンプ取得
必要な条件を満たした後、移民局でパスポートにMM2Hビザスタンプが押されます。
日本人が知っておくべき注意点
- 日本の税務居住者として確定申告が必要な場合がある: マレーシア滞在中も日本の所得(年金、不動産収入等)は日本で課税される可能性がある
- 定期預金の一部引き出し: 2年目以降、医療費・不動産購入・子の教育費に限り、定期預金の一部引き出しが認められる
- 就労制限: MM2Hでは原則就労不可。週20時間までの特定分野でのパートタイム就労は別途許可が必要
- 年次報告義務: 毎年の滞在日数報告が必要。連続して12ヶ月以上マレーシアを離れると取り消しの可能性がある
よくある質問(FAQ)
Q: MM2Hで不動産を購入できますか? A: はい、カテゴリに応じた最低価格以上の不動産を購入可能です。シルバーはRM60万以上が条件です。
Q: 日本の年金はMM2Hの月収要件に含まれますか? A: はい、日本の公的年金・企業年金は月収証明として認められます。
Q: 家族のビザはどうなりますか? A: 配偶者と21歳未満の子は扶養家族としてMM2Hビザに含まれます。ゴールド以上では両親も対象です。
Q: MM2Hからマレーシアの永住権(PR)に切り替えられますか? A: MM2Hから直接PRへの切り替えはできません。別途PR申請が必要です。
Q: 審査に落ちた場合、再申請できますか? A: はい、不備を修正して再申請可能です。ただし、申請手数料は再度必要です。
まとめ:自分でできること vs 専門家に相談すべきこと
自分でできること:
- ✅ MM2Hの基本要件の確認
- ✅ 必要書類(無犯罪証明書、残高証明書等)の収集
- ✅ 医療保険の比較検討
専門家に相談すべきこと:
- 🔍 認定エージェントの選定と申請代行
- 🔍 日本の税務上の扱い(税理士への相談)
- 🔍 不動産購入に関する法的アドバイス