この記事のポイント
- DE Rantauは年収USD24,000以上のリモートワーカー・フリーランサーが対象
- ビザ期間は12ヶ月(最大24ヶ月まで更新可)
- 申請費用は約RM1,000〜RM1,500、審査期間は2〜4週間
- 扶養家族(配偶者・子)も同伴ビザを取得可能
📌 本記事は2026年3月時点のMDEC公式情報に基づいています。
DE Rantau Passとは
DE Rantau(Digital Entrepreneur Rantau)Passは、マレーシアデジタル経済公社(MDEC)が運営するデジタルノマド向けの専門ビザです。マレーシア国外の企業・クライアントからの収入で生活するリモートワーカー、フリーランサー、デジタル起業家を対象としています。
「Rantau」はマレー語で「旅する」を意味し、デジタルノマドのライフスタイルを公式に支援する制度として2022年に導入されました。
申請条件
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| 年収 | USD24,000以上(月額USD2,000相当) |
| 職種 | IT、デジタルマーケティング、コンテンツ制作等のデジタル分野 |
| 雇用形態 | 海外企業の従業員またはフリーランサー |
| 実務経験 | 3年以上の関連分野での経験 |
| パスポート残存 | 申請時12ヶ月以上 |
| 医療保険 | マレーシアで有効な医療保険への加入 |
対象となる職種カテゴリ
MDECが定める対象職種は以下の通りです:
- IT・テクノロジー: ソフトウェア開発、データサイエンス、サイバーセキュリティ
- クリエイティブ: UI/UXデザイン、動画制作、グラフィックデザイン
- デジタルマーケティング: SEO、SNSマーケティング、コンテンツマーケティング
- コンサルティング: IT戦略、デジタルトランスフォーメーション
- 教育: オンライン教育、EdTech
申請手順
Step 1: MDECポータルで事前登録
MDEC公式サイトのDE Rantauポータルからアカウントを作成し、事前審査フォームを提出します。
Step 2: 必要書類のアップロード
- パスポートコピー(全ページ)
- 収入証明書(雇用契約書、銀行明細、確定申告書等)
- 職務経歴書(英文)
- ポートフォリオ(フリーランサーの場合)
- 医療保険証書
- パスポートサイズ写真
Step 3: MDECによる審査(2〜4週間)
書類審査の後、条件を満たす場合は承認通知が発行されます。
Step 4: ビザスタンプ取得
承認後、マレーシア入国時に移民局でビザスタンプを受領します。マレーシア国内から申請した場合は、プトラジャヤの移民局で手続きします。
費用の内訳
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| MDEC申請手数料 | RM500 |
| 移民局ビザ手数料 | RM500〜RM1,000 |
| 医療保険(年間) | RM1,500〜RM5,000 |
| 合計(初年度) | 約RM2,500〜RM6,500 |
日本人が知っておくべき注意点
- マレーシア国内での就労は不可: DE Rantauはあくまで海外のクライアント・雇用主からの収入が対象。マレーシア企業との雇用契約はEPが必要
- 税務上の居住者判定: 年間182日以上滞在するとマレーシアの税務居住者となる。ただしマレーシア国外源泉所得は非課税
- 銀行口座開設: DE Rantau保有者はCIMBなどの提携銀行で口座開設が可能
- 日本の住民票: 海外転出届を提出すると国民健康保険が適用外になるため、民間保険でカバーする必要がある
クアラルンプール以外のDE Rantauハブ
MDECはクアラルンプール以外にもDE Rantauハブを指定しています:
| 都市 | 特徴 | コワーキング月額目安 |
|---|---|---|
| クアラルンプール | 最大のハブ、インフラ充実 | RM500〜RM1,500 |
| ペナン | テックスタートアップ集積地 | RM300〜RM800 |
| ランカウイ | リゾート環境、低コスト | RM200〜RM500 |
| コタキナバル | 自然環境、生活コスト安 | RM200〜RM500 |
よくある質問(FAQ)
Q: フリーランスでクライアントが複数国にいますが申請できますか? A: はい、合計年収がUSD24,000以上であれば複数クライアントからの収入を合算できます。
Q: DE RantauからMM2Hに切り替えられますか? A: 直接の切り替えはできませんが、DE Rantau滞在中にMM2Hを別途申請することは可能です。
Q: 家族を帯同できますか? A: はい、配偶者と18歳未満の子に扶養ビザが発行されます。
Q: 日本のフリーランスとして青色申告している場合は? A: 日本での確定申告書と銀行明細が収入証明として使用できます。
Q: 更新手続きはどうすればよいですか? A: ビザ期限の30日前までにMDECポータルから更新申請します。収入要件を引き続き満たしていることの証明が必要です。
まとめ:自分でできること vs 専門家に相談すべきこと
自分でできること:
- ✅ MDECポータルでの申請手続き
- ✅ 必要書類の準備
- ✅ コワーキングスペース・住居の手配
専門家に相談すべきこと:
- 🔍 日本との税務関係の整理(税理士)
- 🔍 医療保険の選定(現地保険ブローカー)
- 🔍 長期的なビザ戦略(移民コンサルタント)