DE Rantauノマドパスとは

DE Rantauは、マレーシア政府の公式機関**MDEC(Malaysia Digital Economy Corporation)**が運営する、デジタルノマド・リモートワーカー向けの国家プログラムです。東南アジア最大級のデジタルノマド受け入れ拠点を目指すマレーシアの旗艦施策として位置づけられています。

その中核となるDE Rantauノマドパスは、正式には「Professional Visit Pass(Pas Lawatan Ikhtisas / PLIK)」という在留資格で、外国人デジタルノマドがマレーシアに長期滞在しながらリモートワークを行うために設計されています。

通常の観光ビザではリモートワークをしながら長期滞在することに制約がありますが、このパスを取得すれば法的に認められた形でマレーシアを拠点に働くことができます。


費用・有効期間・主要条件(具体的な数字)

公式情報(MDEC公式サイト)に基づく数字は以下の通りです。

パスの種別と費用

項目金額
メインパス申請費用MYR 1,000(約3万円※)
扶養家族(配偶者・子ども)1名あたりMYR 500(約1.5万円※)

※1MYR≒30円で換算(為替レートは変動します)

滞在期間・更新

帯同できる家族

対象となる就労形態

以下の2種類が対象です:

  1. デジタルフリーランサー・独立契約者(Digital Freelancer / Independent Contractor)
  2. リモートワーカー(Remote Worker) ― フルタイム・パートタイム問わず、物理的なオフィス出社が不要な雇用形態

対象職種:テック・非テック両方OK

DE Rantauの大きな特徴のひとつが、IT職種に限らず非テック職種も申請可能である点です。

テック系(Tech Talent/Profession)

非テック系(Non-Tech Talent/Profession)

日本人フリーランサーやYouTuber・コンテンツクリエイターも「Digital Creative Content」「Digital Content Development」に該当する可能性があります。


申請に必要な「仕事の証明(Proof of Work)」

フリーランサー・独立契約者の場合

リモートワーカーの場合

⚠️ リモートワーカーの場合、雇用主がマレーシア国内の会社では申請できません。日本企業にフルリモートで勤務している方が典型的な対象者です。


申請・登録の手順

公式サイト(mdec.my/derantau)の情報をもとにした申請フローは以下の通りです。

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📌 FAQドキュメントが公式サイトよりダウンロード可能です(DE Rantau Digital Nomad Pass FAQ)。サラワク州向けの「DE Rantau Sarawak」パスについても別途FAQが提供されています。


日本との違い・対比

DE Rantauノマドパスと、日本の在留資格制度を比較します。

制度の根本的な違い

日本の出入国在留管理庁が定める在留資格は、原則として「日本国内の企業・機関での就労・活動」を前提としています。つまり、日本の在留資格は「日本で日本の会社のために働く外国人」を想定した制度設計です。

一方、DE Rantauノマドパスは「海外(マレーシア外)のクライアント・雇用主のために働きながらマレーシアに住む外国人」を想定した制度であり、発想が根本的に異なります。

主要項目の対比表

比較項目DE Rantauノマドパス(マレーシア)日本の在留資格(就労系)
制度の対象海外雇用主・クライアントのためにリモートワークする外国人日本国内の機関・企業で働く外国人
代表的な資格名Professional Visit Pass(PLIK)「技術・人文知識・国際業務」「高度専門職」など
最長在留期間(1回)12ヶ月「技術・人文知識・国際業務」は最長3年または5年
更新後の最長累計24ヶ月要件を満たせば更新継続可・永住申請も可
申請費用(個人)MYR 1,000(約3万円)在留資格認定証明書交付申請は手数料無料(ただし在留資格変更・更新は収入印紙4,000円)
家族帯同配偶者・子・親が可(追加MYR 500/名)「家族滞在」ビザで配偶者・子は可(親は原則不可)
対象職種テック・非テック両方資格に応じた活動範囲に限定
雇用主の所在海外企業でOK(リモートワーカー)原則として日本国内の機関が必要
デジタルノマド専用制度あり(DE Rantauとして明示)なし(専用ビザは未整備)

日本でいう何に相当するか


日本人が注意すべきポイント

① 「観光ビザで働けばいい」は違法リスクあり

日本人はマレーシアに90日間ビザなしで入国できます。しかし、観光ビザ(ビザなし入国)でのリモートワークはグレーゾーンまたは違法となる可能性があります。DE Rantauノマドパスを取得することで、法的に認められた形でのリモートワーク滞在が実現します。

② 雇用主が日本企業(海外企業)であることが条件

リモートワーカーとして申請する場合、雇用主はマレーシア国外の企業でなければなりません。日本企業にフルリモートで勤務している方は、この条件を自然に満たします。ただし、マレーシア現地採用に切り替えた場合は対象外となります。

③ 契約書の期間に注意(3ヶ月超が必須)

フリーランサーの場合、プロジェクト契約の期間が3ヶ月超でなければなりません。単発の短期案件の積み重ねでは審査が通らない可能性があります。複数契約の合算が認められていますが、各契約書の提出が必要です。

④ 年収要件(Annual Income)の確認が必要

公式サイトのテキストに「Annual Income」の記載が途中で切れており、具体的な年収基準の数字は本文から確認できませんでした。申請前に必ず公式FAQドキュメントをダウンロードして最新の年収要件を確認してください(mdec.my/derantauよりFAQが入手可能)。

⑤ 税務上の居住地の問題

DE Rantauで長期滞在した場合、マレーシアでの**税務居住者(Tax Resident)**に該当する可能性があります。同時に、日本との関係でも税務申告義務が発生する場合があります。183日ルールや日本・マレーシア間の租税条約の適用について、事前に整理しておく必要があります。

⑥ DE Rantau Sarawakという選択肢も

クアラルンプール以外に、ボルネオ島のサラワク州でも専用パス「DE Rantau Sarawak」が新たに追加されました。「熱帯雨林と都市生活が交わる場所」として、独自の文化・アドベンチャー体験を求めるノマドにも選択肢が広がっています。


まとめ・次のアクション

DE Rantauノマドパスは、費用MYR 1,000・最長24ヶ月滞在・テック&非テック両対応という、日本人リモートワーカーにとって現実的かつ合法的なマレーシア長期滞在の選択肢です。日本にはまだデジタルノマド専用の在留資格が存在しない中、マレーシアはいち早くこの需要に応えた制度を整備しています。


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この記事はマレーシアDE Rantauビザ(MDEC)の公式情報を基に作成しています。法律・税制は変更される場合があります。最新情報は必ず公式サイトをご確認ください。

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※ この記事の情報は2026年3月19日時点のものです。最新情報は各国政府の公式サイトをご確認ください。当サイトは情報提供を目的としており、法的助言を行うものではありません。