この記事のポイント

📌 この記事はインドネシア税務総局(DJP)の公式情報(2026年3月確認)に基づいています。

法人税(PPh Badan)

税率

区分税率
標準税率22%
上場企業(株式40%以上を公開)19%(3ポイント減税)
中小企業(売上IDR500億以下)IDR48億以下の所得に50%減税
特定業種(OSS登録の新規投資)タックスホリデー(最大20年間免税)

主な控除項目

事業に直接関連する費用は原則として損金算入可能です。減価償却は定額法または定率法を選択でき、建物は20年、機械設備は4〜16年で償却します。

申告期限

法人税の年次申告期限は事業年度末から4ヶ月以内です。月次の予定納税(PPh 25)は翌月15日までに納付します。

VAT(PPN:付加価値税)

項目内容
標準税率12%(2025年4月〜)
免税品目基礎食料品、医療サービス、教育サービス
登録義務年間売上IDR48億超の事業者
申告頻度月次(翌月末まで)
電子インボイスe-Faktur(電子請求書)の発行が義務

個人所得税(PPh 21)

居住者(年183日以上滞在)は全世界所得に課税されます。

課税所得(年間)税率
IDR6,000万以下5%
IDR6,000万超〜2.5億15%
IDR2.5億超〜5億25%
IDR5億超〜50億30%
IDR50億超35%

源泉税

所得の種類国内税率日本との租税条約適用後
配当20%10%(持株25%以上)/ 15%
利子20%10%
ロイヤリティ20%10%
サービス報酬20%条約により免税の場合あり

日本人が知っておくべき注意点

  1. 移転価格税制:関連者間取引にはOECDガイドラインに準拠した移転価格文書の作成が必須です
  2. PE(恒久的施設)リスク:日本企業の従業員がインドネシアで継続的に活動する場合、PEと認定されるリスクがあります
  3. 外国税額控除:日本で確定申告する際、インドネシアで支払った税金は外国税額控除の対象になります
  4. 電子申告義務:DJP Online(https://djponline.pajak.go.id/)での電子申告が義務化されています

よくある質問(FAQ)

Q: タックスホリデーの対象業種は? A: 先端産業、デジタル経済、再生可能エネルギー、特別経済区での投資などが対象です。最大20年間の法人税免除が受けられます。

Q: 日本の消費税との二重課税は発生しますか? A: 輸出取引はVAT 0%が適用されます。輸入時にはインドネシアのVATが課されますが、仕入税額控除で相殺可能です。

Q: NPWPの取得は必須ですか? A: はい。法人・個人ともにNPWP(納税者番号)の取得が義務です。NPWPがないと源泉税率が通常の2倍になります。

Q: 確定申告を日本語で対応してくれる税理士はいますか? A: ジャカルタには日系の会計事務所が複数あり、日本語での税務サービスを提供しています。

Q: 暗号資産の課税はどうなっていますか? A: 暗号資産取引にはPPh(所得税)0.1%とVAT 0.11%が取引ごとに課されます。

まとめ

インドネシアの税制は日本と比較して税率面では同程度ですが、タックスホリデーなどの投資優遇制度が充実しています。租税条約を活用した源泉税の軽減や移転価格税制への対応など、進出前に税務戦略を策定することが重要です。

インドネシア 税制 法人税 VAT 個人所得税
※ この記事の情報は2026年3月22日時点のものです。最新情報は各国政府の公式サイトをご確認ください。当サイトは情報提供を目的としており、法的助言を行うものではありません。