この記事のポイント

📌 この記事はBPJPH(ハラール製品保証実施機関)およびMUI(インドネシア・ウラマー評議会)の公式情報(2026年3月確認)に基づいています。

ハラール認証の義務化スケジュール

対象品目義務化時期
食品・飲料2024年10月
化粧品・パーソナルケア2026年10月
医薬品2029年10月
化学製品2029年10月
遺伝子組換え製品2029年10月

認証取得の手順

ステップ1:PTSHオンラインシステムに登録

BPJPH公式サイト(https://ptsp.halal.go.id/)でアカウントを作成し、申請書を提出します。

ステップ2:LPH(ハラール検査機関)の選定

BPJPHが認定したLPHに検査を依頼します。日本にも相互認証を受けた検査機関があります。

ステップ3:製品の検査・監査

LPHが製造工程、原材料、保管・流通の全段階を検査します。工場への現地監査も実施されます。

ステップ4:MUIファトワ(宗教判断)

検査結果をもとにMUI(ウラマー評議会)のハラール監査委員会がファトワ(宗教的判断)を発行します。

ステップ5:ハラール認証書の発行

BPJPHが正式なハラール認証書を発行します。有効期間は4年間で、更新が必要です。

費用の目安

企業規模費用目安
零細・小規模企業IDR500万〜2,000万(約5〜20万円)
中規模企業IDR2,000万〜5,000万(約20〜50万円)
大規模企業・輸入企業IDR5,000万〜1億(約50〜100万円)
海外企業(日本からの申請)USD5,000〜15,000

ハラールの基本基準

基準内容
原材料豚由来成分、アルコール、血液、死肉を含まないこと
製造工程ハラームな物質との交差汚染がないこと
保管・輸送ハラームな製品と分離して保管・輸送されること
洗浄設備がハラール基準に基づき洗浄されていること

日本企業が注意すべきポイント

  1. みりん・料理酒:アルコールを含む調味料は使用不可。代替品の検討が必要
  2. ゼラチン:豚由来ゼラチンは不可。魚由来または植物性の代替品を使用
  3. 乳化剤(E471等):動物由来の場合はハラール証明が必要
  4. 共有設備:ハラームな製品と同じ製造ラインを使用する場合、シャリーア洗浄(セルトゥ)が必要
  5. 日本のハラール認証との相互認証:一部の日本のハラール認証機関はBPJPHと相互認証協定を結んでいます

よくある質問(FAQ)

Q: ハラール認証なしでインドネシアに食品を輸出できますか? A: 2024年10月以降、食品・飲料はハラール認証が義務です。認証なしの場合は通関で差し止められます。

Q: 非ハラール(ハラームな)製品の販売は完全に禁止されますか? A: いいえ。非ハラール製品には「非ハラール」表示を行い、ハラール製品とは分離して陳列すれば販売可能です。

Q: 日本で取得したハラール認証は有効ですか? A: BPJPHと相互認証協定を結んだ認証機関の証明書のみ有効です。事前に確認が必要です。

Q: 認証取得にどのくらいの期間がかかりますか? A: 申請から認証取得まで通常3〜12ヶ月です。製品の複雑さと検査機関の混雑状況により異なります。

Q: 化粧品のハラール認証はいつまでに取得すべきですか? A: 2026年10月が義務化期限です。準備期間を考慮して、2025年中に申請を開始することを推奨します。

まとめ

インドネシアのハラール認証義務化は、日本企業にとってインドネシア市場向け製品の見直しを迫る重要な規制変更です。早期に原材料の精査と認証プロセスの開始を行い、2.8億人の巨大市場へのアクセスを確保することが重要です。

インドネシア ハラール認証 BPJPH 食品輸出 イスラム
※ この記事の情報は2026年3月22日時点のものです。最新情報は各国政府の公式サイトをご確認ください。当サイトは情報提供を目的としており、法的助言を行うものではありません。