この記事のポイント

この記事はBPJPH(ハラール製品保証実施庁)および宗教省の公式情報(2026年3月確認)に基づいています。

ハラール認証制度の概要

ハラールとは

ハラール(Halal)とはアラビア語で「許可された」という意味で、イスラム法(シャリーア)に基づいて許容される食品・製品を指します。インドネシアは人口の約87%がイスラム教徒で、世界最大のイスラム人口を抱える国です。

義務化の経緯

出来事
2014年ハラール製品保証法(UU JPH No.33/2014)成立
2019年BPJPH(ハラール製品保証実施庁)設立
2021年政令PP No.39/2021施行(施行細則)
2024年10月食品・飲料のハラール認証義務化開始
2026年化粧品・医薬品への義務化拡大
2029年全カテゴリーの義務化完了予定

対象品目

義務化対象(2026年3月時点)

カテゴリー義務化時期状況
食品・飲料2024年10月義務化済み
食肉加工品2024年10月義務化済み
化粧品2026年段階的義務化中
医薬品2026年段階的義務化中
化学製品2029年準備中
バイオ製品2029年準備中
遺伝子組換え製品2029年準備中

ハラールでない成分(ハラーム / 禁止成分)

認証取得の手順

Step 1: 事前準備

Step 2: BPJPH への申請

  1. PTSP(ワンストップサービス)ポータルでオンライン申請
  2. 申請書類の提出:
    • 会社登記書類
    • 製品リストと原材料明細
    • 製造工程フローチャート
    • ハラール保証システム(SJH)文書

Step 3: LPH(ハラール検査機関)による検査

Step 4: MUI(ウラマー評議会)のファトワ

Step 5: BPJPH による認証書発行

費用の目安

項目費用
BPJPH申請料500,000 IDR(約4,691円2,000,000 IDR(約18,764円
LPH検査料3,000,000 IDR(約28,146円30,000,000 IDR(約281,460円
コンサルタント費用5,000,000 IDR(約46,910円20,000,000 IDR(約187,640円
合計8,500,000 IDR(約79,747円52,000,000 IDR(約487,864円

中小企業向けの簡易認証制度(Self Declare)も2024年から導入されており、対象企業はより低コストで認証を取得できます。

日本企業が知っておくべき注意点

日本からの食品輸出

日本の食品メーカーがインドネシアに食品を輸出する場合、以下の手順が必要です。

  1. 日本国内でのハラール認証取得:日本のハラール認証機関(MUI認定機関)で認証を取得
  2. BPOM(食品医薬品監督庁)への登録:輸入食品の安全性登録
  3. BPJPH認証との相互認証確認:日本の認証機関がBPJPHに承認されているか確認
  4. ラベリング:インドネシア語のハラールラベル表示

日本のMUI認定認証機関

認証機関所在地特徴
日本イスラーム文化センター(JIT)東京MUI認定
日本ハラール協会(JHA)大阪MUI認定
日本ムスリム協会東京MUI認定

よくある失敗パターン

「ハラール非該当」(Non-Halal)表示の選択肢

ハラール認証を取得しない製品でも、「Non-Halal」の表示をすることでインドネシアで流通させることは可能です。ただし、Non-Halal表示の製品はハラール製品との陳列分離が義務付けられています。

よくある質問(FAQ)

Q1. ハラール認証なしでインドネシアに食品を輸出できますか?

2024年10月以降、食品・飲料はハラール認証またはNon-Halal表示が義務です。どちらも表示しない製品は輸入・販売が禁止されます。

Q2. 日本で取得したハラール認証はインドネシアで有効ですか?

BPJPHが承認した外国のハラール認証機関(Foreign Halal Body / LHLn)で取得した認証のみ有効です。日本の認証機関がLHLnに登録されているか必ず確認してください。

Q3. 認証取得にどのくらい時間がかかりますか?

通常3〜6ヶ月です。製品数が多い場合や製造ラインの改修が必要な場合は1年以上かかることもあります。早めの準備を推奨します。

Q4. ハラール認証の費用は誰が負担しますか?

輸出者(日本の食品メーカー)が負担するのが一般的です。ただし、インドネシア側の輸入者が負担するケースもあります。契約で明確にしてください。

Q5. 酒類はインドネシアに輸出できますか?

酒類はハラール認証の対象外(当然にハラーム)ですが、Non-Halal表示で輸入自体は可能です。ただし、輸入関税率が最大150%と非常に高く、販売チャネルも限られます。

まとめ:自分でできること vs 専門家に相談すべきこと

自分でできること:

専門家に相談すべきこと:

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インドネシア ハラール認証 食品輸出 BPJPH イスラム
※ この記事の情報は2026年3月22日時点のものです。最新情報は各国政府の公式サイトをご確認ください。当サイトは情報提供を目的としており、法的助言を行うものではありません。