この記事のポイント
- ASEAN最安はシンガポール(約USD300〜1,000)、最も高額はブルネイ(約USD5,000〜10,000)
- 設立期間はシンガポールが最短1日、ミャンマーが最長30日以上
- 外資100%出資が可能な国と制限がある国があるため、事前の規制確認が必須
📌 本記事は2026年3月時点の各国公式情報に基づいています。
ASEAN法人設立費用比較一覧
| 国 | 設立費用(USD) | 所要期間 | 最低資本金 | 外資100% |
|---|---|---|---|---|
| シンガポール | 300〜1,000 | 1〜3日 | SGD1 | 可(ほぼ全業種) |
| マレーシア | 1,000〜3,000 | 3〜5日 | なし | 可(一部制限) |
| タイ | 2,000〜5,000 | 5〜10日 | THB5万〜 | 制限あり(外国人事業法) |
| ベトナム | 1,500〜4,000 | 15〜20日 | なし(業種による) | 可(段階的開放) |
| インドネシア | 2,000〜5,000 | 10〜15日 | IDR100億(大企業) | 可(ネガティブリスト確認) |
| フィリピン | 1,500〜4,000 | 15〜30日 | PHP5,000 | 制限あり(外資制限リスト) |
| カンボジア | 1,000〜3,000 | 10〜15日 | USD1,000 | 可(ほぼ全業種) |
| ミャンマー | 2,000〜5,000 | 20〜30日 | なし | 可(制限業種あり) |
| ラオス | 1,500〜4,000 | 15〜20日 | なし | 可(一部制限) |
| ブルネイ | 5,000〜10,000 | 10〜15日 | BND1 | 可(一部制限) |
設立スピードランキング
- シンガポール: 1〜3日(オンライン完結)
- マレーシア: 3〜5日(MyCoID 2.0ポータル)
- カンボジア: 10〜15日
- タイ: 5〜10日(DBD e-Registration)
- インドネシア: 10〜15日(OSS-RBA)
年間維持費用の比較
法人設立後の年間維持費用も重要な判断材料です:
| 国 | 会計・監査(USD/年) | 会社秘書役(USD/年) | 合計目安(USD/年) |
|---|---|---|---|
| シンガポール | 2,000〜5,000 | 1,000〜2,000 | 3,000〜7,000 |
| マレーシア | 1,500〜4,000 | 500〜1,500 | 2,000〜5,500 |
| タイ | 1,000〜3,000 | — | 1,000〜3,000 |
| ベトナム | 800〜2,000 | — | 800〜2,000 |
| インドネシア | 1,000〜3,000 | — | 1,000〜3,000 |
| フィリピン | 800〜2,000 | — | 800〜2,000 |
日本人が知っておくべき注意点
- 隠れたコスト: 設立費用だけでなく、ビザ取得費用、オフィス賃料の最低要件、ライセンス費用も考慮すべき
- 外資規制の確認: タイ、フィリピンは業種による外資制限が多い。事前のネガティブリスト確認が必須
- 居住取締役要件: シンガポール、マレーシアは現地居住取締役が必要。ノミニー取締役のコストも考慮
- 税率だけで判断しない: 設立費用が安くても法人税率が高い、またはその逆の場合がある
主要国の外資規制概要
| 国 | 制限の特徴 |
|---|---|
| タイ | 外国人事業法により49%以上の外資は要BOI許可 |
| フィリピン | ネガティブリスト(FINL)で外資禁止・制限業種を指定 |
| インドネシア | ネガティブ投資リスト(DNI)で業種別上限を設定 |
| ベトナム | WTO加盟条件に基づき段階的に開放中 |
| シンガポール | ほぼ制限なし(一部規制業種を除く) |
よくある質問(FAQ)
Q: 最もコストパフォーマンスが良い国は? A: 事業内容によりますが、一般的にカンボジア(低コスト+外資制限少)とシンガポール(設立簡単+信頼性高い)が人気です。
Q: リモートで全て完結できる国は? A: シンガポールとマレーシアはリモートでの法人設立が比較的容易です。
Q: 法人設立後にすぐ営業開始できますか? A: 国や業種によります。シンガポールは最も迅速で、登記完了後すぐに営業可能です。
Q: 複数のASEAN国に法人を持つメリットは? A: 各国の市場に直接アクセスでき、AFTA(ASEAN自由貿易協定)の関税優遇も活用できます。
Q: 日本のJETROに相談できますか? A: はい、各国のJETRO事務所で法人設立に関する無料相談が可能です。
まとめ:自分でできること vs 専門家に相談すべきこと
自分でできること:
- ✅ 各国の基本的なコスト・要件の比較
- ✅ JETROへの初期相談
- ✅ 事業計画に基づく候補国の絞り込み
専門家に相談すべきこと:
- 🔍 外資規制の詳細確認と最適な出資構造の設計
- 🔍 税務ストラクチャーの最適化
- 🔍 現地法人設立の実務代行
※ この記事の情報は2026年3月22日時点のものです。最新情報は各国政府の公式サイトをご確認ください。当サイトは情報提供を目的としており、法的助言を行うものではありません。