この記事のポイント
- シンガポールのCIX(Climate Impact X)がASEANのカーボンクレジット取引ハブに
- インドネシアとタイが国内排出量取引制度(ETS)を導入・準備中
- 日本のJCM(二国間クレジット制度)はASEAN各国との協力が拡大中
ASEAN各国のカーボンクレジット市場比較
| 項目 | シンガポール | インドネシア | タイ | マレーシア |
|---|---|---|---|---|
| 炭素税 | SGD 25/tCO2(2026年) | 検討中 | なし | なし |
| ETS | なし(炭素税のみ) | 2025年開始 | 2028年予定 | 検討中 |
| 取引所 | CIX | IDX Carbon | TGO | Bursa Carbon |
| JCM参加 | あり | あり | あり | あり |
| 主な排出源 | 発電・産業 | 森林・エネルギー | 発電・輸送 | パーム油・発電 |
シンガポール:カーボン取引のハブ
シンガポールの炭素税はASEANで唯一の本格的な制度で、2026年にSGD 25/tCO2に引き上げられました。CIXは自然由来のカーボンクレジット取引所として機能し、品質認証された高品質クレジットを提供しています。
JCM(二国間クレジット制度)の活用
日本政府が推進するJCMは、ASEAN各国での脱炭素プロジェクトを通じてカーボンクレジットを創出する制度です。2026年時点でASEAN7カ国とJCM協定を締結しており、再生可能エネルギー・省エネ・森林保全のプロジェクトが進行中です。
JCMの主なプロジェクト例
- インドネシア:泥炭地の森林保全プロジェクト
- タイ:工業団地への太陽光発電導入
- ベトナム:省エネ型冷凍冷蔵設備の導入
- カンボジア:小水力発電プロジェクト
日本企業の活用方法
- JCMプロジェクトへの参画:設備・技術を提供し、クレジットを取得
- CIXでのクレジット購入:自社の排出オフセットに活用
- ASEANでの脱炭素ビジネス展開:省エネ技術・再エネ設備の販売
よくある質問(FAQ)
Q. ASEANのカーボンクレジット価格はいくらですか?
CIXでの取引価格は品質により大きく異なりますが、自然由来クレジットで$5〜$30/tCO2、技術由来で$10〜$50/tCO2が目安です。
Q. JCMで取得したクレジットは日本国内で使えますか?
はい、JCMクレジットは日本のNDC(温室効果ガス削減目標)の達成に活用でき、企業のカーボンニュートラル宣言にも利用可能です。
まとめ
ASEANのカーボンクレジット市場は制度整備が進み、ビジネス機会が拡大しています。JCMを軸に、日本の脱炭素技術をASEANで展開することで、クレジット取得とビジネス拡大の両方を実現できます。
※ この記事の情報は2026年3月22日時点のものです。最新情報は各国政府の公式サイトをご確認ください。当サイトは情報提供を目的としており、法的助言を行うものではありません。