ASEAN各国の5G展開状況
ASEAN各国で5Gネットワークの展開が本格化している。商用サービスの開始時期、周波数割当方針、産業活用の進捗度には国ごとに大きな差がある。
5G展開状況の国別比較
| 国 | 商用開始 | 主要キャリア | 人口カバー率(推定) | 周波数帯 |
|---|---|---|---|---|
| シンガポール | 2021年 | Singtel、StarHub、M1 | 95%以上 | 3.5GHz、mmWave |
| タイ | 2020年 | AIS、True、DTAC | 70%以上 | 700MHz、2.6GHz、26GHz |
| フィリピン | 2021年 | Globe、Smart | 50%以上 | 3.5GHz、28GHz |
| マレーシア | 2022年 | DNB(単一卸売ネットワーク) | 80%以上 | 3.5GHz |
| インドネシア | 2021年 | Telkomsel、Indosat | 30%以上 | 2.3GHz、3.5GHz |
| ベトナム | 2024年 | Viettel、VNPT | 20%以上 | 2.6GHz、3.5GHz |
マレーシアの単一卸売モデル
マレーシアはASEANで唯一、**DNB(Digital Nasional Berhad)**による5G単一卸売ネットワークモデルを採用している。全キャリアがDNBからネットワークを借りる形式で、設備投資の重複を避ける狙いがある。
産業活用の事例
| 国 | 産業活用事例 |
|---|---|
| シンガポール | スマートポート、自動運転バス |
| タイ | EEC(東部経済回廊)のスマートファクトリー |
| マレーシア | スマートシティ(サイバージャヤ) |
| インドネシア | 鉱山の遠隔操作 |
日本企業への示唆
- 製造業:タイのEECやベトナムの工業団地で5Gスマートファクトリーの構築が可能
- 通信機器:NECや富士通のOpen RAN技術がASEAN市場で需要拡大
- サービス業:5Gを活用した遠隔医療や教育サービスのASEAN展開
まとめ
ASEANの5G展開はシンガポールが最も進んでおり、タイ、マレーシアがこれに続く。日本企業は各国の展開段階に合わせた参入戦略を検討すべきだ。
本記事の情報は2026年3月時点のものです。
※ この記事の情報は2026年3月22日時点のものです。最新情報は各国政府の公式サイトをご確認ください。当サイトは情報提供を目的としており、法的助言を行うものではありません。