この記事のポイント

この記事は各国中央銀行の公式情報(2026年3月確認)に基づいています。

ASEAN各国のフィンテック市場総合比較

項目🇸🇬 シンガポール🇮🇩 インドネシア🇹🇭 タイ🇻🇳 ベトナム🇲🇾 マレーシア🇵🇭 フィリピン
銀行口座保有率98%52%82%69%85%34%
モバイル決済普及率80%45%60%40%50%35%
主要モバイル決済PayNow, GrabPayGoPay, OVO, DANAPromptPay, TrueMoneyMoMo, ZaloPayTnG, GrabPayGCash, Maya
デジタルバンク数4行3行3行2行5行6行
QRコード決済SGQRQRISThai QRVietQRDuitNow QRQRPh

モバイル決済サービスの詳細比較

インドネシア — 4大デジタルウォレット

サービス運営ユーザー数特徴
GoPayGoTo Group4,000万+配車・EC・フードと連携
OVOGrab + Lippo Group3,000万+Grabアプリ統合
DANAAnt Group(Alibaba)2,500万+送金・割り勘機能
ShopeePaySea Group2,000万+ShopeeのEC決済

インドネシアではBank Indonesia(中央銀行)が2020年に統一QRコードQRIS(Quick Response Code Indonesian Standard) を導入。全てのモバイル決済が相互運用可能になりました。

タイ — PromptPayの成功モデル

タイのPromptPayはASEAN最成功のリアルタイム送金システムです。

項目内容
開始年2017年
ユーザー数7,000万以上(人口の97%)
送金手数料無料
送金方法国民ID番号または携帯番号で送金
加盟店屋台からコンビニまでQRコード決済対応

シンガポール — デジタルバンクの先進地

MAS(金融管理局)は2020年にデジタルバンクライセンスを発行し、4行が営業を開始しています。

デジタルバンク種類運営
GXS BankフルバンクGrab + Singtel
MariBankフルバンクSea Group
Trust BankフルバンクStandard Chartered + FairPrice
Green Link Digital BankホールセールGreenland Group

フィリピン — GCashの急成長

フィリピンでは人口の66%が銀行口座を持たない「Unbanked」であり、GCashがその受け皿として急成長しています。

サービスユーザー数特徴
GCash9,000万+フィリピン最大のモバイルウォレット
Maya(旧PayMaya)5,000万+Tencent出資のデジタルバンク

日本のフィンテックとの比較

項目日本ASEAN先進国(SG、TH)
QRコード決済PayPay、楽天Pay等が乱立統一QR(SGQR、PromptPay)
個人間送金手数料あり(銀行間)無料が一般的
デジタルバンクみんなの銀行等Grab系、Sea系が急成長
現金比率依然50%以上シンガポール20%、タイ40%

クロスボーダー決済

ASEANではクロスボーダー決済の連携が急速に進んでいます。

QRコード決済の相互接続

接続開始年内容
シンガポール ↔ タイ2021年PayNow-PromptPay連携
シンガポール ↔ インドネシア2023年PayNow-QRIS連携
タイ ↔ マレーシア2023年PromptPay-DuitNow連携
シンガポール ↔ マレーシア2024年PayNow-DuitNow連携

日本のことら(個人間送金)もASEANとの接続が検討されています。

日本人がASEANで使えるフィンテック

サービス外国人の利用必要なもの
Grab(GrabPay)可能クレジットカード
GoPay条件付きインドネシアの銀行口座
PromptPay条件付きタイの銀行口座
GCash条件付きフィリピンのSIM
Touch ’n Go可能マレーシアのSIM

よくある質問(FAQ)

Q1. 旅行者でもモバイル決済は使えますか?

Grab(GrabPay)は日本のクレジットカードを登録すればASEAN全域で利用可能です。ただし、GoPay、PromptPay等の現地サービスは現地銀行口座やSIMが必要な場合が多いです。

Q2. ASEANで日本のクレジットカードは使えますか?

都市部のモール、レストラン、ホテルではVisa/Mastercard/JCBが利用可能です。ただし、屋台や地方ではQRコード決済か現金のみの場合が多いです。

Q3. ASEANのデジタルバンクで口座開設できますか?

多くのデジタルバンクは現地居住者向けです。シンガポールのTrust BankはEntrePass/Employment Pass保有者が開設可能です。詳しくは ASEAN各国の銀行口座開設ガイド をご覧ください。

Q4. QRISとは何ですか?

QRIS(クリス)はインドネシアの統一QRコード決済規格で、Bank Indonesiaが2020年に導入しました。GoPay、OVO、DANA、ShopeePay等全てのモバイル決済が同じQRコードで利用可能です。

Q5. 日本円をASEAN各国通貨に両替する最安の方法は?

Wiseなどの送金サービスが最も為替レートが良い場合が多いです。現地ATMでのキャッシングも手数料が比較的安いです。空港の両替所は避けてください。

まとめ:自分でできること vs 専門家に相談すべきこと

自分でできること:

専門家に相談すべきこと:

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※ この記事の情報は2026年3月22日時点のものです。最新情報は各国政府の公式サイトをご確認ください。当サイトは情報提供を目的としており、法的助言を行うものではありません。